シュテファン大聖堂での演奏について
 此の度、シュテファン大聖堂におきまして鈴木憲夫先生の「Ave Maria」と「マザーテレサ 愛のことば」を演奏することとなりました。
 ウイーンのシンボル、シュテファン大聖堂はオーストリア・カトリック教会の総本山で、ゴシック様式の大聖堂です。
 モーツアルトとコンスタンツエの結婚式、葬儀が執り行われた聖堂とも知られ、107mある南塔は世界で3番目の高さを誇り、名実ともに世界的な聖堂のひとつです。

 今般、シュテファン大聖堂の特別の取り計らいとご配慮により皆様方の演奏の許しを頂戴いたしました。
 シュテファン大聖堂では、月に数回のコンサートが開かれておりますが、そこでの演奏は宗教曲のみ、言語はドイツ・ラテンのみという規定があり、その他にも演奏曲目によって厳しい管理がされております。
 従いまして他言語の演奏は一切許されておらず、演奏者の経歴や、時にはテープ審査なども行われます。
 鈴木先生の「Ave Mari」と「マザーテレサ(愛のことば)」には日本語が入っておりますが、シュテファン大聖堂の司教様はじめ、シュテファン大聖堂音楽事務所などの全ての方々が、その歌詞の素晴らしさに感銘を受けられて、1147年(862年前)シュテファン教会が創立されて以来初めて日本語のテキストによる演奏が許可されました。

 きわめて貴重な名誉ある機会をお与え下さり、感謝を持って鈴木先生の曲を捧げたいと思います。そして最後にモーツアルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を演奏します。
これはモーツアルトに祈りを捧げることにより、日本語の分からない全ての方が鈴木先生の曲を理解され、暖かく受け入れてくれるでしょう、というシュテファン大聖堂からのご配慮です。
演奏は11月19日(木)12時45分頃からの30分となります。
 開始時間は午前中に行われるミサの関係で前後しますが、ミサの後に「ランチタイム・コンサート」として行われます。

 午前中の楽友協会でのリハーサルの後、シュテファン大聖堂のクアハウス(聖職者のお部屋)へ入り、司教様からのご挨拶と演奏に際しての注意などのお話を頂戴いたします。
シュテファンでの演奏は「神への祈り」そのものです。ご信者さまへ皆様方の演奏とともに深い祈りに入られます。通常、拍手などもございません。そのようなお話を頂戴します。

11月19日当日のスクジュールが大きく変更となりますが、この素晴らしい機会に皆様方と立ち会って参りたいと思います。               

                                 エムセック丸尾
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