腹を立てぬ呪文
おんにこにこ 腹立つまいぞや そは(わ)か。

 明治初年禅門の耆宿西有穆山(きしゅくにしありぼくざん)がある老婆に教えた真言陀羅尼(しんごんだらに)。
 シナ最古の医学書といわれる「素問霊枢」(そもんれいすう)の中に「人間万病の根源は<恚(い)(怒る、という意味)>の字にあると論じられている。
「そはか」は薩婆訶、娑婆訶など、多種表記されるが梵語の「svaka」の訳である。真言の結句で、いろいろと深意を含むが、自己本有の菩提心を驚覚する意味が最も強い。               ー安岡正篤著「百朝集」より

要するに、この呪文はご真言として唱えられている
 薬師如来<おんころころせんだりまとうぎそわか>
 日光菩薩<おんあにちやそわか>
 月光菩薩<おんせんだらそわか>
 地蔵菩薩<おんかかかびさんまえいそわか>
のような真言に似せて、「腹が立った時には唱えるんだよ」という戒めで出来た呪文ということです。

 腹を立てると(怒ると)、汗が酸性になると言われています。また人の怒気から発する<気>は毒性にも変化するとも言われています。(エッセイ:「煙草と毒気」を宜しかったらお読み下さい)

 皆さんも日々、腹が立つということもおありでしょうが、腹を立てたら体調に悪い影響を及ぼす、とまで考えて、そんな時はこの呪文を唱え、平安な気持ちで過ごすことにしましょう。健康のためにも、そして幸せを呼び込むためにも・・・・・。

                Road of the jumon・・・・終り(03/6.6)

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