公開02.11.22
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最終更新:23.3.20
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・・・・・・・・・・・・・・・・・


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ウイーン・オペラ座でのリハーサル風景。
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 般若心経の画像が出来ました。
制作はこのHPでも度々登場して
いる故威(タケ)成一君です。(下をクリックしてご覧下さい。)
  動画「般若心経」

 楽譜申し込みはこちら→
混声合唱はカワイ出版より刊行されていますが、現在は女声合唱版のみです。
2009年
ウイーン・パリ写真集
07年「日本・チェコ親善演奏会」写真集
   
       スメタナホール
 ↑クイックすると「プラハ公演」のホームページに入ります。
     試聴コーナー


これまでここで<試聴>のご案内をしていましたが、最近、You Tubeでいろいろ紹介されていますので、個別にここで曲名とそのアドレスを挙げることはご容赦下さい。

You Tubeで「すずきのりお」と検索するか、個別に「曲名」を検索すると試聴することができます。

  

HP通信18
2023年
  

  2023年3月20日

                              今年も咲いたヨ 桜が咲いた。

                        



   上の写真のように桜は下に向かって咲きます。
  ご存じでしたか?
   江戸の小咄(こばなし)にこういったものがあります。
  「桜はなんで下を向いて咲くんだろうネエ〜」
  「そりゃ〜オメエ〜、皆んなが上を向いて歩くから、桜の花も一年ぶりの
   おでましダ〜、コンチ、って挨拶してるんじゃね〜か」

  人が笑顔で桜を見上げ、桜もそれに微笑み返しをする、和気そのもの、
   まさに春の風景です。


   今から二十五年ほど前に、母と母の妹、ワタシとで中国湖南省市長沙市を旅したことがありました。 
  目的は、昭和17年戦争二年目の年に19歳で戦死した母の長兄の終焉の場所を探し、そこに詣でるためでした。
   
    戦死通知に添えられた上官の「黒で大部分塗りつぶされた手紙」をもとにした旅でした。
  そこには「常徳市西10km、◯○山にて勇敢に戦い戦死されました」とありました。
   それだけの手がかりを元に長沙市西北にある常徳市に行き、そこで地元の人の話を頼りに、やっとそれらしい場所を探し出しました。

   戦争中、激戦があったと伝えられる小高い山は、今は平和公園になっていました。
  そこで一体何人の人間が戦い、死んだことでしょう。
   そしてそこには数えきれないほどの桜の木が植えられていました。
  まだ私の背丈にも満たない桜の木々。
   生前、桜の時期を迎えると母は遠くに目をやりいつもこう言ってました。
  「あの山の桜、咲いたらきっと見事だろうね」
   この時期になると母の言葉とあの山肌を覆う桜の木を思い出します。
  桜の開花の時期ともなれば、きっと近隣の人々が大勢集まり賑わい、笑い声も絶えないことでしょう。

   人々が桜を見上げるそのすがたを、もの言わぬ桜は今の時代を、今の世の中をどう見ているのでしょう。


                            
                             家の近くでウグイスが啼いています。

 

  2023年3月10日

   急に春めいてきました。
  散歩をすると汗ばむほどです。
 
   このところ机の上での仕事ばかりでしたので「目はショボショボ、肩や腰はギャクギャク」、それは明らかに加齢ということなのでしょう。
  しかし自身はそれほどの自覚症状はないのです。
   見栄ではなくてホントニ・・・・・・。
  ただ数日家に籠りきりになって、久々に歩くと「足が重い」感はいなめません。
  「それが歳ですよ・・・」という声があちらこちらから聞こえてきそうです。

   以前、こんな話を聞いたことがあります。
  懸垂(ケンスイ)するときに、黙々と必死に耐えて懸垂する人と、
  「ああ!もうダメだ!ダメダ!キツイ、ハアー、ヨイショ!」などと声を出す人と、
  どちらが長く懸垂してられるか、というと「声を出す」人の方が長続きするのだそうです。
 
   さて、私の場合、「ア〜もう歳だ、疲れた〜、やってられねえよ」などと声に出せばもしかして、永く、今の状態でいられたりして・・・・・・?
  そんなことはないでしょうけれど、
   しかし声に出すと加齢が加速してしまうのでは・・・・なんてこともないでしょうけど。

   本当に難しい年頃になりました。

                        
                       まもなくこのテラスでビアガーデンするのが待ち遠しい。

                            メールはこちらへ



  2023年3月1日

   遅ればせながら私は最近、PayPayを導入しました。
  本当に不思議な時代になったと思います。
   もともと、私はポイントカードなどどちらかというと面倒で、放ったらかしだったのですが、よく知るとなんとも面妖なものです。
 
   海外に行くとチップは当たり前です。
  海外でのそういう習慣になれなかった当初は、ずいぶん戸惑ったものです。
   日本ではその逆です。
  歩いてもポイントが増えるというのですから・・・・・。
   日本のそういうシステムはいずれ海外に波及するものでしょうか。
  海外ではなかなか受け入れ難いのではと思うのですが、
   これまで常識とされていた事柄がいろいろくつがえる時代ですから、さてさて今後の動静やいかに。


   鳩山では梅が咲き出しました。
  桜もまもなく咲く準備を着々としています。
   蕾は天を仰いでいます。どの木の枝の蕾もそうです。みながそうです。
  しかし人間だけが違います。
   自分勝手に理屈をつけ「あっちを向き、こっちを向き、時には下を這いずって」います。
  みな太陽を讃え、生命を讃えているのです。
 
   今の時期、私は木々のそういう姿を見て、木々にならってひとり天に向かって背伸びします。

                       
                           昨日、散歩の途中で。


    前回の「なぞなぞ」の正解は「リスク」です。
   メールを寄せて下さった皆さんありがとうございました。
    メールを下さった方全員に御礼のメールを差し上げたところです。
 


  2023年2月20日
  
   私は普段は埼玉・鳩山に独居していますが、月に2、3度、江東区のマンションに滞在します。
  鳩山の家は天気の良い日は陽射しを受けてまるでサンルームのようです、が、なにせ一軒家なので、朝夕は冷えます。
   その点、マンションというのは気密性があり快適なものですね。

   先日、穏やかなある日、義母の静江先生と妻と3人でお茶をしてました。
  その時、ふとあるプリントが目にとまりました。
   静江先生が通うディサービスで配られたそのプリントにはいくつもの「なぞなぞ」がありました。
  しばしそれで話に花が咲きました。
  「おじいちゃんとする球技は?」・・・・・・・・・「ウ〜ン」・・・・・・
  私はすぐにわかりました。(答えは最後「1」・・・・)
  「1日に2回あるのに、一年に1回しかないという不思議なものがあるという、それは一体?」
  これには皆で「ウ〜ン」・・・・・・。答えを見つけたのは蕗さんです。
   答えは「2」。

   またこういうものもありました。
 「ベテラン俳優と新人俳優がお茶をしてました。さて二人のうち茶柱が立ったのはどっち?」・・・・・お分かりになるでしょうか。
   蕗さんと私が「ウ〜ン」と考えている時、静江先生が「茶柱は縁起が良いよね」と。
  それで答えがわかりました。答えは「3」。
 
   これは難問でした。
 「ある県に住んでいる人はハンガーを決して使わないというその県とは?」
  ・・・・「ウ〜ン」・・・・・・。
   いくら考えても分かりません。
  静江先生が「まさか服を着ない県」ということ?
   これが大きなヒントになりました。答えは「4」。

   「なぞなぞ」の問題には必ずヒントが隠されているものです。
  例えば
  「たくさんこぼしても減らないものとは?」
   ヒント→こぼす・・・というと「水?」・・・他には?(答え「5」)
  「どこに就職してもすぐにクビになってしまう虫は?」
   ヒントは「クビ」です。「クビ」を他の言葉に置き換えると?(答え「6」)

   その日、鳩山に帰りましたが蕗さんから「薬を置き忘れたのね」と、帰りの車中にメールが入りました。
  そこで電車の中で私なりに「なぞなぞ」を作り返信しました。
  「薬は良い効果を得られることもあれば、反対に、悪く作用することがあります。これをなんという?」
   この答えは次回の更新の時に・・・。ヒントは「反対」という言葉。
   分かった方はこちらへ→ 正解でもご褒美はありません。あしからず。

   久しぶりに「なぞなぞ」をして思ったことがあります。
  何かに囚われると(先入観、思い込み)答えが見えないものです。
   でもよくよく見るとその中に答えが隠れているものなのですね。
 
   般若心経で「心無ケイ礙(シンムーケーゲ) 無ケイ礙故 (ムーケーゲーコ)無有恐怖(ムーウークーフ)遠離一切顛倒夢想(オンリイッサイテンドウムソウ)
   
・・・・というところがあります。
   「ケイ」という字は“罫”(「けいせん」の「けい」ですが、正式には「ト」がありません)「魚を取る時の<カゴ>」の意味です。
  つまり「心が囚われると物事を反対に見たり、夢想したりするものだ」と言っています。


   久しぶりに「なぞなぞ」で楽しみました。
  良い頭の体操になります。
 
   それにしても間もなく96歳になる静江先生の機知にはつくづく関心!

                      


   「1」ソフトボール=祖父とボール 

   「2」チ=イチニチ イチネン

   「3」ベテラン俳優=縁起がいい=演技がいい

   「4」福岡県=服を掛けん

   「5」愚痴

   「6」解雇=蚕




  2023年2月10日

   私が生きた時代はきっと後になってから、日本で一番いい時代だったと言われるかもしれません。
  子供の頃の記憶にある街並みはまだ戦後の名残があり、みなどの家も貧しく、質素な暮らしぶりで、それこそ昭和レトロの世界でした。
   子供時代の誕生日のプレゼントといえば、長靴、だったり傘だったり、筆箱だったり、
  いわゆる必需品が主で、小学校5年になって野球のグローブを買ってもらった時は狂喜したことを覚えています。

   高度成長期の中で育ち、世間、社会は活気があり、みな前を向いて生きていたように思います。
  たしかにどの時代も競争があり、人の争いや、事件、事故などさまざまな出来事は人間の社会ですから当然あったものの、
   金子みすゞの詩にある「このみちの先には なにか なにか あろうよ」(「このみち」より)の世界でした。
  
   日本人の食文化を研究する学者の言うことには、縄文遺跡などで発見された「糞(ふん)」を調べると、
  縄文時代から戦前までの日本人の食事はあまり変わらなかった、ということです。これは驚きです。
   私は相変わらず縄文時代に関心を持っていますが、ほぼ一万年の間、戦争の形跡、武器らしいもの、
  人骨にしてもそれらしいものは傷を負った骨は(あってもほんのわずかな例)ないに等しい、ということでした。
   これはどういう意味なのか、その示唆するところを私たちは考えなくてはならないような気がします。
  
   私のように「古い人間の感傷」と言われたらその通りなのですが、
  ふとそんなことを考えながら、春を間近にした散歩道の道端の草花を見、歩いたりしています。
 
                           

                               メールはこちらへ


  2023年1月30日

   北国の方々には此の度の寒波で、さぞや雪や寒さでご苦労なさったことでしょう。
  お見舞いを申し上げます。
   関東は寒いと言っても比較的穏やかな日が続いています。


   私はTVはあまり観ませんが、ニュースはよく見ます。
  世の中、相変わらず悲惨な事故や事件が相次いでいます。
   犯人逮捕の映像を見るにつけ、私は容疑者の名前につい目が行ってしまいます。
  「きっとこの人が生まれた時、皆、喜こび期待して名前を付けたのだろう」と・・・・・。
   名前をみるととても立派な名前もありその度に悲しい思いに囚われます。
  名前には親の子に対する思いが詰まっています。
  「立派な人間になり、幸せな人生を送れるように」という願いが込められているはずです。
  それなのに「こんなことをして・・・・・」と、これを観て親はどんなにか悲しんでいることか、と思ってしまうのです。

   日本人の名はほとんど漢字です。
  漢字には意味があります。字には「言霊(ことだま)」があります。
   言葉の持つ力、というのでしょうか、意味があるのです。
  私は漢字が好きなものですから、いつも人の名前に興味を持ってしまいます。
   ちなみに私は「憲夫」。憲法記念日に生まれたものですからただ単にそれを用いたようです。
  私はずーっと「味気ないナ〜」と思っておりました。
   しかし、よくよく調べてみると「憲」という字は「正しいことを行う」という意味があるのです。

   さらに「鈴木」などは「人混みに向かって<鈴木さ〜ん>といえば何人かは振り返る」という姓です。
  ですが「鈴木」は結構縁起の良い「姓」だと解(わ)かりました。
   神に奉納する「舞い」には「鈴」を用います。
  「鈴」の元々の象形文字は楽器の「鈴」をかたどったものです。
  「鈴」は神を喜ばすための道具なのです。
  そして「木」は神へのご神託、また「神」が降りてくるモノです。
   正月などに玄関に「松の木」を飾りますが、それは名残です。(これは私の解釈で、鈴木の姓の由来には多説あります)

  他にもたくさん調べました。
  「佐藤」さんは「藤」=尊い立場の人=を「佐」=たすける=という意味。
  「伊藤」さんの「伊」も=たすける=という意味があります。
  「高橋」さんは「橋」が「高」ければ安全・安定を意味します。
  「田中」さんは「田」の「中」にあることで豊穣を意味し、
  「斉藤」さんは「藤」=尊い、また幸せを=「斉」=もたらす=ということになります。
  「斉」はもともと「齎」と書きます。
   これらの例は日本でも多い姓です。
   つまり縁起が良い「姓」な訳ですから、多いのもうなずけるというものです。

   自分の名前を見て、自分にどういう期待・願いを持ってその名前が付けられたか、改めて親の思いを知ることでしょう。
  たまに自分の「名」をとくとご覧になるのも楽しいものですよ。

                                     
                                        1月29日撮影
                 いつもの散歩道にある桜の木、名付けて「桜子」(手前の木)。ここを通る度に私は「桜子」に声をかけます。
                                 昨日声をかけたのは「もうすぐ出番だよ」


                               

  2023年1月20日


   比較的穏やかな日和が続いています。
  今年も多くの年賀状のやりとりがありました。
   昔作った俳句に「賀状にて繋ぎとどめし縁もあり」
  などと下手くそな句を詠んだことがあります。
   一度しかお会いしていないのに何十年にも亘る交誼が続いたり、本当にさまざまな多くのご縁があるものだ、と、改めて思う時期です。
  そしてそれぞれの人生と何らかの形で関わることの不思議を思うものです。

   以前、「般若心経」(お経そのものをテキストして)を作曲した時に、それこそいろいろなご縁から「縁」についてお話をしたことがありました。
  それもお寺でしたこともあります。
   その人とのご縁を知る「呪文」のようなものがあります。
  「おかげさま」という言葉です。
  お世話になった方やご恩を受けた人にはしぜんと「おせわさま」また「おかげさま」という言葉が出ます。
   しかし「そうでない人」。
  つまり「意地悪をされたり」「いじめられたり」と、良い印象を持たない人というのは誰にしもあるものです。
   ですがそこでその人を頭に描いてその人に向かって「おかげさま」という言葉を発してみるとします。
  そうすると不思議なものです。
  「あの人のことで苦労したおかげで、随分と考えさせられ、勉強になった」などと思えるものです。
  それこそがその人との「縁」を知る「呪文」と言うわけです。
   ぜひお試しあれ。

   早いものでもう1月の半ばを過ぎました。
  比較的良い気候なので嬉しいですが、これから寒さも厳しくなることでしょう。
   どうか身の回りの所作にご注意あって、御身お大切になさってください。 



                             

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  2023年1月10日

                            
明けましておめでとうございます。

              


   
皆さま明けましておめでとうございます。

   新年早々国際音楽交流協会(IGMEA)の丸尾直史さんより嬉しい便りをいただきました。
  暮れにウィーン、ザルツブルグへと高校生で編成された吹奏楽のツアーを無事に大成功裡に了えて帰国されたそうです。
   久しぶりのウィーンでの海外公演の成功。
  ようやく海外公演の扉が開かれた、という実感を得、私も嬉しくなりました。
   丸尾さんによるとウィーンは以前のような賑わいだったそうですが、日本人はほとんど見なかったとのこと。
  日本と海外の事情の落差に改めて驚きもし、日本人の国民性、さらに日本人の感性から、さもあらん、という感じもします。

   以前にここでご紹介したかもしれませんが、国民性を表すジョークがあります。
  沈没しかかっている豪華客船で船長が各国の人を飛び込ませるために放った言葉。
   アメリカ人には<飛び込めば英雄ですよ>
   イギリス人には<紳士はこういう時に飛び込みます>
   ドイツ人には<飛び込むのが規則です>
   フランス人には<飛び込まないでください>
  そして日本人にはこう言ったそうです。
   <みんな飛び込んでいますよ>
   ジョークと言いながら笑うに笑えないものがあります。

 
   私は1953年生まれですから今年で古稀になります。
  ペリー来航がその100年前の1853年。
   時の流れの不思議を思い、知らず知らずの内にいつの間にかこんなに生きた、という気もしないでもありません。

   今年もさまざまな催しに関わることになるでしょう。

   自身が楽しみ、またそのイヴェントを成功に導くように励むのはもちろんですが、
  最近は「多くの人にとりそれが喜びになり、幸せにつながるように」という思いが一層と増してきています。

   たくさんの喜びが
     心嬉しいことがありますように

   本年も宜しくお願い申し上げます。

                        メールはこちらへ