HP通信/2

「HP通信1」20号から99号まで。
「HP通信3→」148号から
「HP通信4/2009年→」
          「近景アラカルトII」
        
11.28「近景アラカルト・マノンVIII」
      
「150.000番」取得者のご紹介(履歴更新の下)
            
10.19「マノンVII」
       9.25[マノンVI」  新刊案内「お知らせ板」

            
9.4「マノン V」
       
8.7「マノン IV」 新刊案内「お知らせ板」
          7.17 「居候猫 マノンIII」
     5.29 「マノン、そのII」新刊案内(お知らせ板)
          
5.6 「ノラ猫・マノン」 
      
「140.000番」取得者のご紹介。
(履歴更新の下)
         4.11「プラハ公演/帰国ご報告」            
        3.20「新刊案内」「コンサート情報」
      
3.20 大阪H.シュッツの当間先生のHP日記
(我が家を訪れた様子が書かれていますのでリンクさせていただきます。当間先生ご了諾。)
         
2.16 追加「ひと月が過ぎました」
・・・・・・・1.26 追加 哀悼歌/小田光清光・・・・・・・・

HP通信No.147/07.1.21

 1月12日朝、家内・鈴木美智子が亡くなりました。
生前、ご厚誼を賜った多くの皆様に心より感謝申し上げます。

 17日の告別式では、多くの方々の暖かいお心で送っていただきました。
きっと安かな気持ちで、皆様に感謝しつつあの世に旅立ったことと思います。
ご連絡をせずに失礼をした皆様にはこの場を借りお詫びを申し上げます。

 まだまだ夢の中にいるようです。
家内の療養のために移った鳩山荘にただいま一人で佇んでいます。
 多くの皆様より美智子へ哀悼のお心をお寄せ下さり、
また私の身体もお気遣いいただき、「感謝」意外の言葉が見つかりません。

 告別式の時に「鈴木美智子のこれまで」を紹介いたしました。
長い闘病生活、その晩年の様子などをお通夜の前夜一気に書いたものです。
また友人の弔辞も紹介させていただきます。
「談話室内/めぐりあいの中に内/美智子抄」→


 少なからずご縁をいただいた皆様にどうか亡き美智子の面影を偲んでいただけたならば嬉しく存じます。

 しばらく「HP通信」はお休みさせていただきますが、
「コンサート情報」「新刊案内」その他、これまで通りにお知らせなどをさせていただきますので今後とも宜しくお願いいたします。

 


HP通信No.146/07.1.07

新年あけましておめでとうございます。
《一年の計は元旦にあり》といいますが、今年もパタパタとしたお正月。
この分でいくと今年も慌ただしい1年となりそうです。

引っ越しをして一ヶ月以上も過ぎたのですが、ある程度の片付けの後、一向に片付けが進んでいません。
家に落ち着いていないということもありますが。
来週の土曜日(13日)は故相良先生の追悼コンサートで「般若心経」などを指揮します。→「コンサート情報」に詳しくあります。
?お近くの方はどうぞお出かけ下さい。

どうか今年も宜しくお願い申し上げます。


ということで
まずは新年のご挨拶まで。
HP通信No.145/06.12.20

 引っ越しも済みようやくひと心地ついたところです。
とは言っても細かな片付けなどまだまだたくさんありますのでこれからすこしづつ時間をかけて片付けることになるでしょう。

 最寄りの駅は東部東上線「北坂戸駅」。車で10分ほどのところです。バスも通っていません。スーパーやコンビニなども車がなくては行けません。
 不便!とはいいつつ、借景が気に入り決めました。(下写真)
新宅:埼玉県比企郡鳩山町
テラスから自然が一望に。自然公園指定の地域。
眼下の沼には大きな鯉がたくさん泳いでいる。
夜は夜景がきれい。遠くに日高市の灯が見える。

 慣れないことだらけです。
 先日も市川のコールベルの練習帰りのこと。これまでは武蔵野線・武蔵浦和で埼京線に乗り換えていたのでしたが、今度は北朝霞で東武東上線に乗り換え。しかしうたた寝をしていて「武蔵浦和」のアナウンスを聞いたとたん、とっさに降りてしまいました。「アララ〜」と一人苦笑い。習慣とはおそろしいものです。

 また来春刊行の混声版「二度とない人生だから」の校正をしなければならないのに、元の原稿がまだ見つかっておらずホトホト苦労をしております。(最終校正にこれから目を通すところです。)
 とにかく新しいことの連続。
車がありますとつい楽をし身体がなまってしまうので「電動自転車」も購入しました。しかしヒマがなく一度も乗っていません。
 普通の生活のペースになるにはもう少し先になりそうです。

 先週は宮崎に。プラハ公演の練習に伺いました。
皆さん熱心に取り組んでくれて楽しい練習でした。「宮崎はまゆう」(指揮:中村禎子先生)を中心にこの日は50人を越える方々が集まってくれました。
この様子は近いうちにプラハ公演のHPでご紹介できると思います。

 このHPの更新にも大分間が空いてしまいました。
引っ越しの準備、そして引っ越し、さらに片付けなど、さらにさらに、これまでYahooBBphoneを使っていたのでしたが、この地域はエリア外ということでインターネット開通にも少時間がかかってしまいました。

 とにかく慌ただしいここ数週間でした。
まずは引っ越しのご報告まで。

 ということで
今回の更新は「HP通信」「コンサート情報」まで。

 「130.000」番のキリ番の名乗りがありませんでしたので次回のキリ番は「140.000」に。


 日に日に寒くなりました。
どうか皆様お体ご自愛下さい。

HP通信No.144/06.11.29

 秋も深まってきました。皆様にはいかがお過ごしでしょう。

 中旬には福井/若狭・高浜〜京都。先日は鹿児島/鹿屋市〜鹿児島市と行ってきました。
 京都、鹿児島では来年のプラハ公演の練習。
 京都では箸尾哲男先生、鹿児島では田丸寛先生を中心に皆さん熱心に取り組んで下さり、心嬉しく帰ってきました。
 主な曲目は「Ave Maria」「般若心経」(女声版)。
「般若心経」は慣れない「お経」の世界ながらプラハでの公演を目指して猛奮闘中です。

福井・若狭高浜町。城山荘のお風呂。若狭富士とよばれる「青葉山」が見える。

 15日は若狭・高浜町に伺いました。女声コーラス「グラッセス高浜」(指揮者:大岸卯斉先生)の皆さんとはもう6.7年のお付き合いになります。来春のコンサートで客演をさせて頂きますのでその練習にお邪魔をしました。昨年は当地で行われた国民文化祭「童謡の祭典」でプロデユースをした関係もあり(テーマソングも作りました)とてもご縁が深くなりました。
 この風景を幾度観たことでしょう。今回は一年ぶりの訪問。まるで「帰ってきたみたい」という気持ちでした。
若狭の海も山も、そしてこの風呂場から観る風景も大好きです。

京都・プラハで歌おう合唱団の皆様と。(11/17)私のお隣が箸尾哲男先生。
練習風景などは「プラハで歌おう」のホームページで。


 11月は何かと留守が多かったのですが、11月〆切りのものもしっかりと了え、ただいまは引っ越し準備の真っ最中。

 捨てるものの何と!多いこと。現在の家に23年ほど住みましたので当然といえば当然なのかもしれませんが・・・・・・・・。
 それだけ生きた歳月、そして人との関わり、ご縁というものを改めて感じます。「なんでこんなもの取ってたのかナー?」というものもあり、引っ越しというのは大きな節目、ということが言えるのでしょうね。

 12月の初めに引っ越しをいたしますので、メールを下さる方へはご返信が遅くなると思いますのでどうかその際はご容赦下さい。 


 次回の更新では新しい家のことをご報告できるかもしれません。が、当分、後片付けなどで「悪戦苦闘の日は続く!」ということになるでしょう。きっと。


 ということで
今回の更新も主に近況報告の「HP通信」「コンサート情報」まで。

・・・・・・・・・・・・・・・・
最近観た映画:
「ドラックストアガール」「戦場のアリア」「オーメン666」「オーメンIV」「嫌われ松子の一生」「陽気なギャングが地球を回す」「第五惑星」「MissionーIII」(以上DVD)
HP通信No.143/06.11.11

 今回も随分と更新に間を空けました。

 今度引っ越しをします。この数ヶ月その準備にも明け暮れていました。
 新住居は埼玉県比企郡鳩山町。川越市のずーっと北です。自然公園を一望できるところです。目下引っ越しや新居の
手入れで慌ただしくしております。
いずれ落ち着きましたらここでご報告をさせていただきます。

 この1ヶ月の間に「二度とない人生だから」の混声版、今年の6月に発表した女声合唱曲「マザーテレサ 愛のミサ」を改題し(マザーテレサ 愛のことば)それぞれ脱稿
したところです。ただいまは「男声合唱曲集」を編纂中です。=いずれも近日カワイ出版から刊行の予定=
 また作曲も今月閉め切りのものに励んでおります。

 プラハの練習も毎回楽しく進んでおります。そのメインの曲は「Ave Maria」「般若心経」。2曲とも昨年の作品です。
 いずれも異なった世界ではありますが、私にとって「宗教曲」という意識は特にありません。ただ同じ時期にこうした2つの作品を書いたというその「意味」について最近「遅まきながら」自身で思うところがあります。

 「祈り」というものが私のテーマであろうことを30代の半ばに気づきました。それまで書いてきた作品も、そしてその時も、またその後も「祈り」というものが常に作品の奥にありました。

「何に対しての祈り」なのか。「何のための祈り」なのか。その答えは私なりにその都度の「作品」とはなってはおりますが、特別な宗教色を持たない私流の「祈り」とは、実は「内に在る仏性また神性なるもの」を覚まし
喚び起こすような、また確認でもするような、そういう一面もあるかもしれないと思うようになりました。
 「お辞儀」とは相手に対するものではなく、「自身」を顧みることだ、とは古人の言葉です。「《祈り》というかたちもそれに通ずるかもしれない」。ちょっと大胆な言い回しかもしれませんが。


 先日久しぶりに仙台/利府に行きました。もうストーブを必要とする季節になっていました。
 山々も色づいてきています。

 9月10月とコンクールの審査、また様々なコンサートに出掛けました。常でしたらご招待いただいたコンサートの模様をこの場でご紹介してきたのですけど、今回はそういうことで(引っ越し事情のため)ひとつひとつご紹介できずに申し訳ありません。お詫び申し上げます。

 引っ越しというのはたいヘ〜んですね。

 ということで
今回の更新は「HP通信」「コンサート情報」まで。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近観た映画:読んだ本:
映画(DVD)は前回のHPで掲載しなかった分を加えると大量に(笑)。その中から主だったものを記します。
「Vフォー・ヴァンデッタ」「「春が来れば」「南極物語」「神話」「ホテル・ルワンダ」「イーオン・ブラックス」「ニュー・ワールド」「ポセイドン」「ザ・プロヂューサーズ」「クライング・フィスト」「ピンクパンサー」「単騎千里を走る」「「県庁の星」「スケアクロウ」「父の祈りを」「寝ずの番」「リトルランナー」「武士道残酷物語」「11’09’01 September 11」「奇跡の詩」「油断大敵」「ビョンドtheシー」など(以上DVD)「地下鉄(メトロ)に乗って」(劇場)
本:「室の梅=宇江佐真理著」「桜花を見た=宇江佐真理著」「腹を召しませ=浅田次郎著」「かずら野=乙川優三郎著」「見上げれば星は天に満ちて=浅田次郎編」
HP通信No.142/06.10.9

 久々の更新になりました。
「秋は何かと物思いにふけって・・・・・・」などという<気障>な言い訳ではなく、ただたんに身辺の雑用などで気がつけばこんなに間が空いてしまったということです。

 中古ですが車も購入しました。
車の生活をやめてからもう14.5年になります。
 私が今住んでいるところは電車の便も良く、また買い物など自転車で充分なところです。車は健康的にも不経済!ゆえにやめたのでしたが、また必要になり「思い切って元の車のある生活」に戻りました。

 中古といえども購入時は私には新車!。やはり気になるものですね。
スーパーの駐車場に駐車しては「ぶつけられないか?」「傷をつけられないか」と。
 最近はいろいろとあまり頓着せぬよう心して処してきたつもりなのに、「煩悩」をまた増やしてしまいました。
 が、そこは少し日が経ち、一旦傷をつけたら
・・・・・・(先日ちょっとこすってしまいました。あまり目立たないところですが・・・・)その「煩悩」にも少し水をさされたようで、やや萎(しぼ)みました!?。


 左上の写真のようにプラハ公演に向けて練習も開始しました。
参加者は東京組25人程度。
 他に鹿児島、宮崎、京都と総勢120人を越えるだろうと思います。
東京組はちょっと少ないかナ?と。目下「女声版=般若心経」を練習中。「民話」も抜粋で演奏します。これからでも遅くはありませんのでご参加大歓迎です。

「プラハで日本を歌う日(day)」のホーム・ページができました。
(東京事務局/加藤真理子さん作成:管理者)
プラハ市民会館。
プラハホール入り口です。写真をクイックするとHPへ。
 鹿児島、宮崎、京都、東京の練習状況、参加者の皆さんのご紹介もそこでできればと思っています。

 ということで
今回の更新は近況お知らせのみで失礼します。
更新は「HP通信」「コンサート情報」まで。

HP通信No.141/06.9.15

 久しぶりに仙台に滞在しました、といっても今回は2泊だけ。寒〜くて夜は冬用の夜具を引っ張りだしました。
 やはり東京近在からすると「ひと肌もふた肌」も違います。

 仙台/利府に滞在すると必ずといっていいほど「塩竈神社」に散歩に出るのですが、今回は雨でしたので車で行ってきました。蝉ももはや姿を消し、世の雑踏をすべて吸い込むような、静かなたたずまいを見せるこの場所は私のお気に入りです。

 一年前はまだ「般若心経」を作曲していました。
 それから一年が経ち、CDブックができ楽譜も作り・・・などとはその時は思いもしないことでした。
 ヒンヤリする小径を歩きながら、あれから一年が経ったのか、と感慨をかみしめました。

塩竃神社。9.13

 作品を振り返るとまるでアルバムのようにそれを作った折々のことがよみがえってきます。一昨年の夏は「地球ばんざい」の終曲を作っていました。熱い中、クーラーの苦手な私はタオルを首に巻いて、まるで野良仕事をするような格好で作っていました。

 そして最寄りの塩竈駅から仙台に行き新幹線に乗るのですけど、その塩竈駅のホームでいつも「今作っているもの」が頭をよぎり、ホームをウロウロしたりするのでした。今取り組んでいるものも「あの時はこうだった」と思い出す事でしょう。

 私の好きな古事で「胡蝶の夢」というのがあります。
 中国の戦国時代、△□というたしか君主だったと思いますがある時夢をみました。「自分が蝶になった夢」です。蝶になって今の自分をみているのです。目覚めた後でこうも思います。それとも「蝶が夢をみていたのか」と。

 作品を思い描くというのはいわば「夢」のようなものです。しかしそれが完成し演奏され楽譜が出るといずれは現実になる。作った時の「今」などもうすっかり忘れてしまっているのです。明日になったら「昨日は何してたっけ?」・・・・です。そういう「現実」の中、悶々としながらも作品は少しずつかたちを成していきます。

「般若心経」にしても作った当時の日々日常雑々としたことなどすっかり忘れてしまっています。しかし作品を前にすると作品こそが「現実」で、作った当時の「現実」は実は遠い「夢」のようなもの・・・・・。
 私なりに「胡蝶の夢」から思うことです。


 本当に寒くなりました。こういう時、ふっと油断すると体調を崩しやすいのですね。気をつけなければ。
 皆さんもどうか御身大切に。

ということで
今回の更新は「HP通信」「コンサート情報」まで。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最近読んだ本:観た映画
本:「生きのびる=白石一朗著」「天の夜曲=宮本輝著」
(以上再読)
映画:「グレイテスト・ゲーム」「プリズン・ブレーク(1〜7)」「デッド・ゾーン(1〜6)」
(以上DVD)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」「日本沈没」
(以上劇場)

HP通信No.140/06.8.29

 もうすぐそこに「秋」が。トンボも飛んでいます。夏はあっという間に過ぎました。夏とはそういうものなのですね。皆さんは夏バテは大丈夫でしたか?

 更新までだいぶ間を空けてしまいました。

 CDブック「般若心経」は発売一ヶ月で「1.000枚」を突破しました。
「般若心経」というものにそれだけ多くの方が関心を持たれているということでもあると思います。お申し込み下さった皆様にお礼をお申し上げます。
 まだ在庫がありますので、関心のおありの方、どうぞお申し込みをお待ち申し上げております。お申し込みはこちらまで

 先週の26.27日は札幌で「第29回全国おかあさんコーラス大会」が催されました。選考という立場ながら充分に楽しませていただきました。
 今回はレヴェルが高くて、聴いていて観ていて飽きませんでした。まア、とにかく元気!。私も元気のお裾分けをもらった気分です。

「全国おかあさんコーラス大会」終了後の座談会でご一緒した選考委員の中村義郎先生、皆川達夫先生と。


 会の運営に当たった役員の皆様、地元のお手伝いの方々の陰日向のお心遣いにはいつも頭が下がります。
 合唱連盟の新理事長浅井敬壹先生、新副理事長の中村義郎先生、岸信介先生、今井邦男先生、とも振り返ればどの先生とも浅からぬご縁があり、その不思議をあらためて思いました。

 浅井先生とはこのHP通信でも以前ご紹介しましたが、昨年京都市内をブラリプラリと自転車で一人旅をしてましたら、大通りをそれた小径で偶然バッタリ!。(HP通信109号→)さらに大会前夜「すすきの」をプラ〜リプラ〜リしてましたらそこでもバッタリ。思わぬところでお会いするものです。まさに奇遇、奇縁とでも言うのでしょうか。

 そして今井邦男先生。今井先生は私が仙台にいて作曲の勉強を始めたばかりのころ最初に手ほどきを受けた先生でした。「出来の悪〜い生徒」でした。
 昨年、あるコンクールで今井先生と審査をご一緒させていただいた時、先生が私のことをナント「鈴木先生」と・・・・・恐れ多くて「身がすくみ」小さくなってしまいました。
 最近分かったことですが私が十代のころ先生はまだ二十代だったとのこと。出来の悪い生徒でしたがやさしく手ほどきをして下さいました。
 先生の奥様やお母様にもとても優しくしていただきました。何も分からず夢中で音楽を勉強していた若いころを、また先生のお若い頃も懐かしく思い出しました。

 今回、皆川達夫先生と初めてお目にかかりました。緊張をしました。しかし先生の優しく高潔なお人柄に接し勉強?というより教化を受けたという言い方がふさわしいかもしれません。
「ハーモニー/座談会」でもご一緒させていただきました。滞在したホテルで食事をしながらの座談会でしたが、話が尽きず、お店も閉店!という時間になり「さてどうしようか?」と。その時皆川先生が「宜しかったら私の部屋で続きをしましょう」、ということで先生のお部屋に移動、座談会の続きとあいなりました。左上の写真は座談会が終わった時の記念撮影。
 多くの示唆に富んだお話に、座談会は盛り上がりました。
 近いうちに合唱連盟の季刊誌「ハーモニー」にその模様が紹介されますのでそちらをどうか是非ご覧になって下さい。


 もう9月です。新しいシーズンの始まりです。
仕事は相変わらず滞り気味ですが、それはそれとして・・・?。(・・・と言いながら当人は真面目に取り組んでいます。)秋を存分に満喫したいものです。

ということで
今回の更新は「HP通信」「コンサート情報」。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近読んだ本:観た映画
本:「菜の花の沖(2〜6)=司馬遼太郎著」
映画:「沈黙の追撃」「シン・シテイ」「ファイアーウオール」「ヴェニスの商人」「エミリー・ローズ」(以上DVD)

HP通信No.140/06.8.11

 蝉が鳴き、蟻も一生懸命に働いています。
散歩をしていて目の前を木の葉のようなものがスーッと動くのが見えました。風かナ?と思いきや「蟻です」。
 蟻が虫の殻を運んでいました。
 暑い!暑いと日陰を求めて歩く者からすれば
「蟻」とは何とも不気味なほどの働き者。「アリとキリギリス」の物語が生まれたのもよ〜く分かる気が。

 先日前橋にコンクールの審査のために一泊しました。大宮から通えないこともなかったのでしたが、ホテルにはしっかり仕事を持ち込み、そこである程度仕事もはかどるはずでした。が、しかしほんの少し仕事をし、滅多に観ないテレビをボンヤリと観ることに。たまにはそういうのも「イイカーッ!」と。

 昔々は明らかに「アリ」さんに軍配をあげていたのに、どうも「キリギリス」さんの方が正常に思えてしまいます。これはただ単に怠惰??、それとも一時の気の迷い??・・・・・・・。
 
これは巨峰です。紫に色づいた実はほんのり甘ずっぱい。こんなに実が大きくなり食べれるというのは珍しいとのこと。
間もなく、葡萄摘みをし我が家の葡萄を楽しめそう。

「冷房病」という病名があるかどうか、今年も「冷房病」になってしまいました。電車に4.50分も乗っていますと体の芯が冷え冷えしてしまいます。そしてまた灼熱の外の世界に出ては汗を流し、そしてまた再び極寒の世界へ。

 こんな事の繰り返しで身体がおかしくならない方がおかしい。
年々この「冷房」に体が敏感になっていることを感じます。それだけ身体が歳をとった、ということなのかもしれませんが。
 発熱、鼻水、咳など、まったく風邪と同じ症状。全力で直し今日3日目くらいで随分治まってきました。
 私の場合はゆっくりぬるま湯に入ること。そして普段は飲まない風邪の薬をきっちりと飲みます。おかげさまで何とか切り抜けられそうです。

 今時、冷房のない屋内はど〜こにもあ〜りません。
夏も本格的に始まったばかり。どうか皆さんも冷房対策には万全を。
この夏、元気いっぱいで乗り切りましょう。


ということで 
今回の更新はこの「HP通信」「コンサート情報」など。
最近読んだ本:観た映画
本:「菜の花の沖(1)=司馬遼太郎著」
映画:「死に花」「デイック&ジェーン」「逆境ナイン」「キャプテン・ウルフ」「ホワイト・プリンセス」「レデイ・ジョーカー」「ボーン・スプレマシー」(以上DVD)

HP通信No.139/06.7.27

 15日は女声合唱団「瑞季」
(千葉・松戸市「森のホール21」大ホール)の20周年記念のコンサートが催されました。故人となられた「相良文明先生」が永年指導されてきた合唱団です。
 当日は「Ave Maria」
(自作)と「女声版/般若心経」が初演されました。この日のために3年ほど前から新作を委嘱されていたのでした。その経緯をプログラムに書きました。

「此の度のコンサートのために瑞季と相良先生から新作の委嘱を受けていました。
 自身で詩を作り始めた矢先、相良先生のご病気の発覚を知りました。
その詩の内容は先生の病状にあまりに切実で先に進めないものとなりました。先生が亡くなられ、生前の先生との約束を果たすため、此の度初演となります「般若心経」=女声版=に着手しました。

 二つの作品はいずれも祈りの曲です。亡き相良先生に捧げる祈り、そして今私たちが生きていることへの祈りの曲です。
 その思いを心いっぱいに湛(たた)えて、瑞季の皆さんとともに会場に響かせたいと思っています」・・・・・・・・。


 
超満員のお客様でした。皆さんの思いが音楽に乗り、聴いて下さる多くの皆さんにしっかりと届くような演奏でした。故相良先生に対してもこれでお約束を果たせたような気がしています。
 左は打ち上げ風景です。皆さんの笑顔!笑顔!。このコンサートの成功を物語っている、ように見えませんか?


 当日「CD ブック般若心経」も発売。演奏の素晴らしさのおかげで女声楽譜とともに多くの部数が出ました。「CDブック」の幸先の良いスタートなりました。

15日「瑞季20周年コンサート」打ち上げ風景。
向かって私の左がピアノの乾先生、右が新指揮者、玉崎真弓先生。
CDブック「般若心経」女声版楽譜。ロビーにて即売会。

 発売から10日あまり経ちますが、500部ほどのご注文をいただきました。嬉しい悲鳴です。お申し込み下さった皆さんには早速のご注文ありがとうごさいました。毎日その発送で大変!。
 7月〆切りを約束したものはまだ中途のまま。「京の都」方面に「ゴメンナサイ」と念力で詫びを入れているところです。

 「この般若心経を聴きながら寝るとよく眠れるのです」・・・・コレホント!。これも売り口上にしています。またそういう気軽さで聞き流してほしいと思っています。

 毎朝お香を添えて読経するのがこれまでの私の朝の日課になっていたのでしたが、最近はCDを流しそれで済ませています。また真面目にお経を唱えないと・・・・・・。

 お申し込みは左「Bell musica」のHP上でできますのでどうぞ皆さんお手にしてみて下さい。

ということで
今回の更新はこの「 HP通信」「更新記録内/12万番取得者のご紹介」「コンサート情報」「コール・ベル/ホームページ」など。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近見た映画:読んだ本
映画:「ハービー」「スタンドアップ」「ソドムとゴモラ」(以上DVD)
本:「青狼記(上・下)=楡周平著」
(再読)
HP通信No.138/06.7.14

 CDブック「般若心経」がようやくが完成!しました。
この春ころより制作を開始していました。演奏は大阪H.シュッツ室内合唱団(指揮:当間修一)の皆さんです。昨年の東京公演の録音を遣わせてもらうつもりでしたが、急遽、新録音を申し出て下さいました。
 デザイン(表紙)は大阪の樋口恵子さん若干二十歳。関西方面に出掛けるたびにお会いし打ち合わせを行っていました。Eメールでのやりとりは
(画像を見ながらの修正は)優に25回以上。私のシツコイ幾度の要望に最後までイヤな態度をみせずにつき合ってくれました。

 表紙は「とにかく元気が出るようなもの、見ていてギャハーッと楽しくなるもの・・・・・・」。「お経」という内容が内容だけに、堅苦しくならずこの表紙は楽しいものにしたいと思いました。どうですか?

 写真は古くからのお付き合いの三浦恵美子さん。表紙の仏像は私の部屋にあるものを三浦さんに撮影していただきました。裏表紙には三浦さんの「蓮」の写真も使わせてもらっています。
 ブックデザインをして下さった「テイーズ」の渡辺さん、CDプレスをお願いした「マイステージミュージック」の新井さん、友人の若杉君、その他今回は本当に多くの皆さんにお世話になりました。感謝に絶えません。

←見開いた感じ。

「聴くというよりこの音楽をお部屋に響かせて下さい。そしてこの音で満ちた空間(宇宙)にしばし心をすまして下さい〜」
(本文より)
下↓は私が写経したもの。

 今回急いで「ベル・ムジカ」のホームページを立ち上げました。同時に販売方法についても大阪コレギウム・ムジクムのスタッフの河村さんにお手間をおかけしました。まだ完全ではありませんが、現段階でもお申し込みできると思いますので、どうか宜しくお願い申し上げます。

 
このCDブックによる収益は「音楽ほほえみ基金」(ただいま準備中)の活動のために当てられます。そもそもCDブックを作る動機は「音楽を通して何か社会のためにできることはないか?」ということでした。
 このホームページでたびたびご紹介している藤倉良栄庵主さまにもいろいろお知恵を拝借しました。

 このCDブックの売れ行きいかんによってこれからの活動も変わってきます。既に当間修一先生はじめ大阪コレギウム・ムジクムの皆さんとも話い合いを重ね、来年この収益金で「ふるさとCD」なるものを作り
(懐かしい日本の名歌を新編曲で新録音を行う)それを今後老人介護施設、病院、児童福祉施設などに寄贈する計画をしています。

 現代はストレスの最前線です。ストレスこそ全ての悪循環の根源です。その原因のひとつは私は「音」だと思っています。合唱という人間の声の魅力、音楽が持つ心を和ませる大きな力で、少しでも平和な世の中を実現できれば、という願いから、まず第一歩がこのCDブック「般若心経」になるわけです。「音楽ほほえみ基金」の準備も着々と進んでいます。近いうちにこのHP上でホームページも立ち上げる予定です。
 どうか多くの方にこのCDブックを手にしていただいて、これからの活動を見守って下されば嬉しいです。

 ところで「120.000番」の記念番号が出ました。所得されたのは大阪の稲田剛治さん。次回の更新の際にご紹介させていただきます。稲田さんには早速ご希望の楽譜をお送りしました。ありがとうございます。

ということで
今回は大急ぎで更新をしました。
 明日は「瑞季」のコンサートで「Ave Maria」「女声版ー般若心経」を客演します。明日の準備のために今回はこのくらいにして次回の更新には「ベル・ムジカ」のホームページも少し見直したいと思っています。
HP通信No.137/06.7.4

 近頃は家にいることも少なく(主に私用ですが)、このHPの更新もだいぶ間を空けてしまいました。
 「女声版=般若心経」は先月末に刊行予定で、このHPでも早速ご紹介するつもりでしたが印刷の手違いで全部刷り直しに。やっと本日届きました。そういうこともあって更新に間が空きました。

 一昨日は京都で「コーラスふじの花/コンサート」(指揮:富岡健先生)にゲストとして招
(よ)んでいただき、曲目が「みすゞこのみち」でしたので金子みすゞさんのお話、そしてアンコールを指揮させていただきました。

 ステージでは仏教讃歌など清楚に歌われていたかと思うと、一転して「アバ・ヒットナンバー」。そして「みすゞこのみち」のメルヘンの色とりどりの美しい世界と、それぞれ充分に堪能できたコンサートでした。

 前列左からピアノの井出悟先生、富岡先生、ヴォイストレーナーの伊藤一美先生、ワタシ。
 2日本番終了後の打ち上げで。せっかくの「京美人」が携帯での撮影のためにボケていて残念!ご免!。

「ふじの花」の皆さんとは前指揮者・故竹上広子先生からの古いお付き合いになります。「二度とない人生だから」の委嘱・初演のご縁もあります。
 また竹上先生の追悼コンサートでは「ふるさとの木の葉の駅」を作曲しました。
 竹上先生より指導を引き継いだ現指揮者:富岡先生とも親しくこのように永くお付き合いをいただけるのは嬉しいことです。

 「金子みすゞさん」の生涯を思いそして作品群をみる時、私はいつもそこに溢れる《光》を感じます。それが《苦》ゆえの中だからこそ、よりいっそう《光》輝いているようにも思えます。

 すべからく作り手の《苦しみ》が作品というかたちを通してやがて《歓び》に変わる時、それが芸術の素晴らしさとも言えましょうが、これは芸術に限ったことではなくもしかしたら《生きること》そのものの命題のようにも私には最近思えています。

《苦》から《感謝》《歓び》そして《感動》を得る、それを私は自分の仕事を通して感じ、学んでいるような気がします。
・・・・・というようなことを先日のコンサートでお話させていただいたのでした。

 何度もこのHPでご案内しておりますがCDブックの完成も間近か。私もワクワクと楽しみにしています。またご案内させていただきます。

ということで
今回の更新は「HP通信」「お知らせ板/新刊案内=女声版般若心経=」「仲良し合唱団紹介」「著作リスト」「コンサート情報」まで。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最近観た映画:読んだ本:
映画:「メゾン・ド.ヒミコ」「スパン」「容疑者室井慎次」「イン・ハー・シューズ」「スーパー・ノヴァ」「マラソン」「天国からの手紙」「ニュースの天才」「イン・トウ・ザブルー」「レジェンド・オブ・ゾロ(以上DVD)「ダヴィンチ・コード」(劇場)
本:「銀の雨」「神田堀八下がり」=以上宇江佐真理著「レイクサイド」「殺人現場は雲の上」「回廊殺人事件」「美しき凶器」=以上
東野圭吾著
HP通信No.136/06.6.13

 いよいよ梅雨入りの季節。梅雨入りの日の歌「ハッピバースデイ ツ〜ユ〜」。たしか昨年も書いたような気が・・・・・・。
 人様は「オヤジギャグ」というけれど、これはこれで「自分勝手な世界」を持つということもまた「大切ナノだ〜」と。「オヤジギャク!」と世の中から冷たい視線を浴びようとも、
オヤジさまたち!。めげずにこれからも「グワンバロ〜!!」

 11日は京都で女声コーラス/コール・リーベンのコンサートがあり、
「マザー・テレサ 愛のミサ」の初演が行われました。会場の京都コンサートホール(小)は超満員。箸尾哲男氏の指揮、コーラスの皆さんの熱演で感動的な初演となりました。いずれこれをご覧の皆様のお耳に、心に届くことを願っています。コンサートは楽しさ満載。打ち上げも皆さん元気印!。楽しい京都滞在でした。
開演前、楽屋にて箸尾先生と。
箸尾先生は京都を中心にご活躍の指揮者。よく私の作品を取り上げて下さっています。来年5月、指導されている合唱団が一同に会したコンサートでは「永久ニ」をまた「未来への決意」女声版の初演も予定されています。

 プラハでの公演が決まりましたのでご案内させていただきます。この春ころよりお話があり準備が進んでいました。このコンサートでは「日本のおかあさんコーラスのパワーを」「民話、短歌」そして「女声版・般若心経」も演奏しますので「仏教」を、チェコの皆さんに日本の心を合唱で伝えたい!という気持ちで皆さんと参りたいと思っています。
(女声版の楽譜刊行は7月。)

 プログラムは6つのステージから成り、宮崎の中村禎子(よしこ)先生には委嘱・初演いただいた「愛にささぐ」を、鹿児島の田丸寛先生には「ゴスペル」の楽しいステージを、それぞれ先生方の指導されている合唱団の皆さんとご一緒に参加して下さいます。

 他のステージで私は「民話」「二度とない人生だから」「Ave Maria」「女声版・般若心経」を指揮いたします。これから一緒に歌って下さる方の募集を行います。よろしかったらご一緒にいかがですか?
 練習日程など、今後詳細にこのHPでもお知らせしたいと思います。詳しくお知りになりたい方はどうぞメールにてお尋ね下さい。

 CDブック「般若心経」の準備も佳境に入りました。大阪H.シュッツ室内合唱団の皆さんには此の度のCDブックのために新録音をして下さいました。指揮はもちろん当間修一先生。私は初演のものを、と思っていましたが、先生はじめ合唱団の皆さんの熱意でまた深い合唱の世界の「般若心経」が聴けました。どうぞご期待下さい。


ということで
今回の更新は「HP通信」「コンサート情報」そして「プラハ公演のご案内」まで。
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「私の頭の中の消しゴム」「奇談」「この胸いっぱいの愛を」「蝉しぐれ」「イントウ・ザ・サン」「ステルス」「ビ・クール」「タッチ」「カンフー麻雀」(以上DVD)
本:「ペリーローダン・シリーズ131巻」「嘘をひとつだけ=東野圭吾」「ブルータスの心臓=東野圭吾」

HP通信No.135/06.5.29

 7月に「般若心経」の
CDブックを刊行しますので、その準備でこのところ慌ただしくしています。印刷の打ち合わせ、デザインの打ち合わせなどなど、慣れないことをやっているものですから若干ストレスもたまり気味?、という近況です。が、「人生無駄なことはない!」なんて、誰が言ったことか、ウマイことを言ったものですね。

 埼玉県立近代美術館の「友の会(Fam's)」の会報作り、また日本作曲家協会でも会報誌をそれぞれ十年くらいやりました。またコンサートのチラシやプログラム作りも「飽きる」くらいやりました。
 私の住む街(旧与野市)で20年ほど前に音楽連盟が発足したのですが、創設当時、ワープロもない時代でしたから「手書き」「貼付け」で会報を作ったこともあります。20年前はそんな時代だったのです。・・・・思えば懐かしい・・・・・。

 さらに基金の創設準備中。CDブックの収益金をその活動に当てます。そんなことも同時進行中。このHPでも近いうちに詳細をご報告させていただきます。(左Bell musicaのご紹介で少し触れています。)
 
 仕事はいくつかの新刊の準備を平行して行っています。

 先週から関西へ。来月11日の女声コーラス「コールリーベン」(指揮:箸尾哲男氏)による委嘱・初演「マザー・テレサ 愛のミサ」のリハーサルに立ち会いました。皆さんコンサート目前に奮闘中。お近くの方、是非聴きにいらしてください。(詳しくはコンサート情報にあります)

 また「びわこホール(小)」にて京都モンテヴェルデイ合唱団(指揮:当間修一氏)のコンサートで「あしたにうたう歌」の関西初演を聴きました。
 この2月に出版されたものです。素晴らしい演奏で「恥ずかしながら」泣きながら聴いていました。

 宇治混声の皆さんとも祇園で一杯。舞子さんと一緒に・・・・・
(写真を撮ったのですがヒミツ!。)4月はじめにも京都の女声コーラス「ふじの花」の方々とも祇園で飲んだのですが、何とまあ奇縁にもその時と同じ舞子さんでした。

 CDブック「般若心経」、また基金の創設にあたっても当間先生はじめ大阪H.シュッツのスタッフの方々と打ち合わせをしたり、収穫のある、そしてたくさ〜ん元気をもらっての今回の関西滞在でした。 

 帰りの新幹線では私のお気に入りのミニウイスキーボトルでチビチビと。(下がそれ。大きさはほぼ手の平サイズ)


ということで
今回は近況報告になりました。更新は「HP通信」「お知らせ板」「出版リスト」「コンサート情報」まで。
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「アンダー・ザ・プラネット」「ザスーラ」「亡国のイージス」「サマータイムマシンブルース」「フライ、ダデイ、フライ」「ボーン・アイデンテイテイ」(以上DVD)
本:「ペリー・ローダン」シリーズ128、129巻

HP通信No.134/06.5.15

 先週、△□年ぶりという「彗星」が夜11時頃、西の空80°方向に見えるというので外に出ましたら、空は晴れているのに星はほとんど見えません。
 地上が明るいからなのですね


 仕事場の仙台/利府も最近は夜空に星が見えなくなりました。大型スーパー店などの進出で、むしろ高台の仕事場から見える夜景の方がキラキラと輝いていてきれいです。

 もう十年以上も昔ですが、屋久島の砂浜で仰いだ星の数の何と多かったこと!。「こんなに星が!」と初めて気づきました。

「そこにあるのに見えない」・・・・思えばもどかしいことです。
 そしてTVなどでは「見たくもないのを見せられる」・・・・・
(・・・なら観なければいいだけの話なのかもしれませんが)TVの話だけではなく、政治もそう。政治家ははたして「善かれ」と思ってやっているのかどうか、医療費改正、教育基本法の改正、外交、年金の問題など、枝葉末節ばかり追いかけっこをしているような気がします。知らず知らずのうちに大きなストレスに犯されていることに気づかない「怖さ」。

 こうした現代のストレスが加速度的に増えていくとしたら、あと50年先の世の中はどうなっているのでしょう。それこそ「ホラ〜」の世界です。
「ホラ〜コワイゾ〜!!」
(なんてダジャレ言ってる・・・場合です。(>_<))

 宇宙、そして生命は150億年前のビックバンによって誕生したとされています。銀河系のような星雲が4.000も5.000もあると前に聞いた気がします。と、いうことは地球のような星もた〜くさんある、ということ。そう考えただけでワクワクします。
 

 現在読んでいるもののひとつに「ペリー・ローダン」シリーズがあります。40年も前からシリーズになっているものです。(3年ほど前から時折中断しながらも少しづつ読んでいます。)大宇宙冒険小説です。
 ただいま128巻目ですが、ペリー・ローダンが銀河系を超えアンドロメダ星雲で大活劇をしているところです。

 今住んでいるところには夜空に星が数えるほどしかありません。
(アンドロメダ星雲がどっちかわかりませんが)はるか彼方の宇宙でまさに小説のような物語が展開しているかもしれません。ホントに・・・・・。

 またいつの日にか目の前いっぱいの星空を見たいものです。


 ということで
今回の更新は「HP」通信、左コーナー「近日新作初演」のお知らせ。「コンサート情報」まで。

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最近観た映画:読んだ本:
映画:「ドン・ジュアン」「ネバー・ランド」「ジェラルド・バトラーin  THE GA」「マザー・テレサ」(以上DVD)
本:「ペリー・ローダン」シリーズ125〜127巻

HP通信No.133/06.5.1

 新緑の間を通り抜ける風が心地よく、思わず深呼吸をしたくなるこの頃となって参りました。
 世の中はゴールデンウイークのまっただ中ですが、こういう時は静かに家に居ることにしています。皆さんが働いている時、何時でも遊べるのですから。・・・・・・・コレワ自由業人のホンネの「つぶやき」


 先週も仙台に行っておりました。仙台の家は利府町にあるのですが、実はこの間の冬季オリンピックで金メダルを取った「荒川静香」さんの出身地でもありました。駅には「利府しらかし台中学校出身荒川静香選手、金メダルおめでとう!」と大きなタレ幕がかかっています。
(タレ幕をみて初めて分かったことです。)
 「お住まいは仙台ですか?」とよく聞かれるほど仙台とは行き来してますが、住まいはココさいたま市です。
(一応念のために)

 大宮駅から仙台まで「1時間16分」
(はやて・こまち号)
 昔々、学生の頃は「普通」で8時間、「急行」で6時間、「特急」で4時間かかりました。今は本を読んだりちょいとうたた寝しているともう「仙台」。その頃からすれば想像もできないことです。昔は主に「急行」を使って3ヶ月に二度ほど、レッスンのために上京していました。車窓もノンビリして乗り合わせた人との会話もあったり、今思えば懐かしくさえあります。
 よ〜くも6時間も電車に乗ったものだと今は思うのですが、いろんな意味で、世の中はもちろん、それにつれ私自身の価値感覚も自身で気づかないだけでだいぶ変わったにちがいありません。

 私は「壷中有天」
(こちゅうにてんあり)という中国の古事が好きです。簡単に説明しますと(ウロ覚えですけど)「とある市場に薬売りの老人がおりました。商売が終わると、スポーっと壷の中に入って姿を消すのです。それを何度か目にし不思議に思った△□という人が、ある時頼んで自分もその壷の中に入れてもらうと、そこには絢爛豪華な別世界があったということです。」

 つまり人は俗世間に生きていますから、そんな中で自分だけの内面の世界を持つことがいかに大切か、またその人なりのどんな「壷中有天」を持つかによってその人が作られる、という意味です。

 「壷中有天」という言葉から私なりのまったく違った解釈もしています。
「壷の底に入れば壷口から小さく空が見えます。どんな抜け出せないような苦しい境地であっても、壷口から見える空は小さいけれど、じつはその外の世界はどこまでも
広々と続いている。」と。つまり狭い度量を戒める意味で私なりに解釈していることです。こういう身勝手な解釈も面白いでしょ。

 あと数日で誕生日。そんなことをちょっと考えた時に私なりの「壷中有天」とはやっぱり「音楽」なのだナーと、ちょっぴり思ったのでした。

「般若心経」の楽譜が先週発売の予定だったのですが、いろいろアクシデントがありちょっとのびました。今週発売です。
 どうぞ宜しくお願い申し上げます。

ということで
今回の更新は「HP通信」「コンサート情報」「出版リスト」「Bell musica」ご案内まで。
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」(劇場)「インプラント」「セブン・ソート」「エクソシスト・ビギンズ」「エル・コロナド」(以上DVD)
本:「むかし僕が死んだ家=東野圭吾」「どちらかが彼女を殺した=東野圭吾」(久しぶりに)「ペリー・ローダンシリーズ123巻124巻」

HP通信No.132/06.4.19

 先週の仙台は桜はまだ咲いてはいませんでした。新幹線で北上していくと福島あたりが桜最前線のようでした。
 もう少しで桜も日本を縦断をし、またすぐに新しい季節がやってきます。日本最北端に桜が咲く頃には、東京あたりでは早速「初夏」のような暑さがやってくることでしょう。

 先日16日「ときわ平少年少女&竜ヶ崎少年少女」の演奏会が催されました。そこで「鬼の小六」を客演指揮しました。
 この二つの合唱団は昨年11月お亡くなりになった相良文明先生がご指導をされていた合唱団です。昨年のクリスマスコンサートに「鬼の小六」を演奏する予定だったそうですが、先生のご逝去で断念。しかし、ご指導の先生方や、卒団していく子供たちの思いを引き受けて私が指揮をさせていただくことになりました。
(下の写真はリハーサルを終えたところの全員での記念撮影)


 7月には相良先生が指揮されるはずだったもうひとつのコンサート(左のご案内の「瑞季」)も指揮します。あらためて多くの人に音楽を通して愛情を注がれた相良先生の思いに、深く頭を垂れる思いです。瑞季のコンサートでは女声版「般若心経」を初演します。

 作品を作ると言うことは「思いを引き受ける」ということでもあります。
その思いとは「自分自身の思い」そして詩に作曲するのであれば「詩人の思い」、委嘱を受ければその「合唱団の思い」であります。演奏する立場であっても同様です。演奏者は作家の思いを引き受けるわけです。「思い」がないところには何も生まれません。・・・・と、こんなことを今月はじめ(9日)に浦安市合唱連盟のお招きでお話をしたばかりでした。

 無伴奏混声合唱曲「般若心経」をいよいよ刊行します。今回は自主制作です。以後女声版の刊行、さらに7月には「般若心経」のCDブック刊行を計画しています。このHPでも折々にまたご案内させていただきます。

ということで
今回の更新も「HP通信」「コンサート情報」まで。
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「Spirit」「サウンド・オブ・サンダー」(劇場)「栄光への脱出」(DVD)
本:「斉藤耕介著作集」「変身=東野圭吾著」他
HP通信No.131/06.4.9

 東京の桜はもう散りました。この季節になると桜の「一番の見頃」のタイミングがなかなかに絶妙といえます。それを尻目に「桜」の方は泰然として咲き、散り際もあざやかなものです。

 今年は「花見」情緒を味わうことはありませんでしたが、行く先々で満開の桜を観ました。JR新八柱駅からの桜並木は見事でした。車に乗っても数分桜並木は続きます。一瞬別世界にでも来たような錯覚にとらわれました。桜には「妖気」があるのですね。知ってました?

 桜も散りかけた上野の文化会館で7日「日唱」(日本合唱協会)のコンサートがありました。「現代日本の作曲家・自作自演」で私は「地球ばんざい」
(まど・みちお詩)と「般若心経」を指揮しました。さすがに日本で有数のプロの合唱団だけに素晴らしい演奏をして下さいました。日唱では20代の頃に「地蔵礼讃」を初演・指揮したことがあります。日唱のリハーサル室には故山田一雄先生の写真が飾ってありました。恩師に見つめられ、また久々にお会いするような気持ちでの、数回の楽しい練習でした。
打ち上げで。中央、新実先生、木下さん、右、日下部先生。新実先生とはことある毎に喫煙所でバッタリ。この日も二人でモクモクとタバコを吸ってましたら、「ここは禁煙です」と係の人が灰皿をひったくるように持っていきました。先生とほぼ同時に「スイマセン」と。(蛇足ながらもう吸いません、という意味。)
 木下さんとはコンクールの審査などでもよくお目にかかります。日下部先生はコンサートで司会をされました。これまで不思議とご一緒することがなく、今回が初対面でした。

 このコンサートでは新実徳英氏、木下牧子氏とご一緒しました。指揮者の片野秀俊先生とは20数年前の日唱でのコンサート以来のお付き合いです。当夜演奏した「地球ばんざい」は片野先生指揮する登戸混声合唱団の委嘱作品でもありました。ピアノ伴奏は先生のお嬢様の佐藤亮子さん。私の常日頃からの実感!「良い縁というのは広がっていくものだ」と。

 ところで、無伴奏混声合唱曲「般若心経」を今月内に自主制作で楽譜を刊行いたします。これまで「Bell Office」という名で「試聴盤」などをご提供してきましたが、この出版を機に「Bell musica」と名称を改めます。メールアドレスも次のように変わりました。
 bell_office@mbg.nifty.com→「bell-musica@mbr.nifty.com
以上のように変更いたしましたので、どうぞよろしくお願いいたします。
もし通じない場合はこのHPトップページの下の私のメール宛にお寄せ下さい。

ということで
今回の更新も「HP通信」「コンサート情報」まで。

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最近読んだ本:観た映画:
本:「ガリレオ探偵=東野圭吾著」「予知夢=東野圭吾著」「犯人のいない殺人の夜=東野圭吾著」「八州狩り=佐伯泰英著」
映画:「ミッションX」(DVD)
HP通信No.130/06.3.28

 3月中旬にようやくひとつ組曲をまとめ、今、ホっと胸をなで下ろしています。その作品は「マザー・テレサ 愛のミサ」。初演は6月11日
(京都コンサート小ホールで)京都の女声コーラス「コール・リーベン」指揮は箸尾哲男氏です。コンサート近くなりましたら詳しくまたご案内させていただきます。
 この作品も自分でテキスト作りから始めましたので完成まであしかけ3年かかりました。マザー・テレサの語録を中心に、「Kyrie」「Gloria」「Agnus Dei」「Benedictus」とラテン語を入れての作品です。

 マザー・テレサの言葉を噛みしめながら作曲したわけですけど、とても勉強になりました。先日のコール・ベルのコンサートでは「鬼の小六」
(合唱と朗読のための)を演奏し、また来月の16日にも「鬼の小六」を演奏します。この作品の中で(鈴木憲夫・物語/テキスト)こう言わせるシーンがあります。
「自然のすべてのもの、花や木や、たとえどんな小さな生き物だって、生きてるもの、みな、何のために生まれてきたのか本当は知っているんだって、知らないのは人間だけなんだって・・」。
 これがこの作品のひとつのテーマになっています。

 昨年の「Ave Maria」「般若心経」そして今回の「マザー・テレサ」と偶然(?)ながら宗教色のあるものが続きました。作曲を通して私なりに多いに学ぶところがありました。
 10年以上前の作品である「鬼の小六」の「人は何のために生まれてきたの?」という問いに「今の私」はこのように答えます。

「人は素晴らしいものと出会うために、そして人は学ぶために生まれてきたのだと思う・・・・」と。「学ぶ」とは広い意味のことです。
 東洋風で言うなら「仁」「義」「礼」「智」「信」など
など・・・キリスト教での「愛」。さらに言えば「自分でありながら自分の知らない自分」を探し求める道であるかもしれません。

 桜もそろそろ咲き始めました。上で書いた「自然のすべてのもの、花や木や〜」の通り、桜は季節になると花が咲きます。それもまるで枯れ木のような枝の先から。
 金子みすゞの詩で「はすとにわとり」という詩があります。(組曲「みすゞのそら」)

どろのなかから はすがさく。
それをするのは はすじゃない。

たまごのなかからとりが出る。
それをするのはとりじゃない。

それにわたしは 気がついた。
それもわたしの せいじゃない。


 4月に自費制作で「般若心経」の楽譜を出します。ただいまその準備に奔走中です。近くに詳しくご案内いたします。

ということで
今回の更新は「HP」通信。「コンサート情報」まで。
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最近観た映画:
映画:「シンデレラ・マン」「コープス・ブライト」(以上DVD)

HP通信No.129/06.3.17

 3月4日、盛会のうちに「コール・ベル/2ndコンサート」も終わりました。当日はコール・ベルの皆さんも張り切って演奏しました。
 私も「張り切り!」過ぎたせいか、喉がすっかり枯れてしまいました。
コンサートの打ち上げのワンシーン。遠路より多くの方におい出いただきました。左・鹿児島から田丸寛先生、右・山形から吉田ユカリ先生。
近いうちに、「コール・ベルHP」で、アルバムの中でまたご紹介させていただきます。
 翌朝、起きてみると声が何と!「アヒルの声」に。
「マイッタナー」と思いつつも、栃木県おかあさんコーラス大会の県代表の選考のために宇都宮へ。

 ガラガラ声でしたので、最後の全体講評は聞き苦しい声なので失礼と思い「イヤイヤ」したのですけど(高島みどりさんと、同選考員の大志万明子先生に一任しよう、と結託したのでしたが)、大志万先生の「それはダメ!」とここでまた「イヤイヤ」されたために、聞き苦しい声ながらお話をさせていただいたりしたのでした。

 帰りは宇都宮名物「餃子」を駅で買って3人で仲良く新幹線で東京方面へ(私は大宮で下車)。声楽家であり発声指導でも著名な大志万先生とは本当に嬉しい不思議なご縁がたくさんあり、皆さんよくご存知、女流作曲家高島さんとは故山田一雄先生(指揮)の兄弟弟子。(詳しくいえば姉弟子・・・・もっと詳しくいえば高島さんは私より年下と判明。それも先日判ったこと・・・・。)

 それぞれに振り返ると、あっという間に10年、20年、高島さんとは30年近く前からのなが〜いお付き合いになります。
 
 またその翌日も合唱の指揮でついつい声をあげ、そしてその後山形、仙台とまる1週間滞在したのですけど、喉の回復と体調の維持を心がけながら、昨年の作曲の約束のものをある程度仕上げて昨日帰宅しました。仕上げたとはいっても、私の常のことながら推敲にこれまた時間をかけるので、もうしばらくご猶予をいただくことになります。(京都方面に頭
(コウベ)を垂れ、ついでに手を合わせています。)

 この時期、特に近年、気候の変化の幅が大きくて体調を崩しやすいですね。電車に乗っていてもマスクは離せません。防御のために。
 よ〜くよく見てると、風邪をひいている人は意外とマスクをせずに「コホンコホン」やっているようです。
 どうか皆さん、私もそうですが、季節の変わり目、健康には気をつけましょうね。
・・・・と、今回はこの辺で失礼します。
(久しぶりに帰ってみれば4/7の日唱のコンサートのご案内をまだどなたにも出していなかったのでした。)
このHPでご覧いただき、どうか多くのご来場をお待ちいたしております。


 ということで
今回の更新は「HP通信」「コンサート情報」まで。

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最近観た映画:読んだ本:
映画:「ナルニア国物語」(劇場)
本:「陋巷に在り(13巻)=酒見賢一著」(再読)「白夜行=東野圭吾」

HP通信No.128/06.3.1

 パソコンが故障し修理に2週間ほどかかって「やっと」戻ってきました。そうしたら「なんとマア、元気で若々しい姿になって」戻ってきました。つまりきれいさっぱりスッキリと、すべてのデータが消えて・・・!!。
 バックアップは取ってはいましたが、全てはじめっから設定のやり直し。それに作曲の〆切りにも追われている中、心中は「火事場」。そんなわけで更新にだいぶ間が空いてしまいました。

 2月8日に恩師「伊福部昭先生」がお亡くなりになりました。日本の音楽界の「巨星」が消えました。私は先生は「天才」だと思っています。先生から多くのことを学びました。「目からウロコ」といいますが、私は何度「目からウロコが落ちた」かしれません。

1978.9年。東京文化会館で先生の作品演奏会のリハーサルで。
25.6歳の緊張した面持ちの私がいます。先生はいつもこんな表情で優しく語りかけてくださいました。
合掌。
 
 先生の面影を追うとどういうわけか東洋思想の巨人「孔子」のイメージとダブります。「孔子」は「礼」を説き「礼」は論語の中でも重要な部分を占めています。私の理解するところの「礼」とは、自然や人、人と人との交わりなど、すべてそこに「ただしく在るべき姿」をいっていると思います。

 伊福部先生から教わったこと、それは「作曲」だけではなく、汎くいえば「礼」ということ。「作家としてあるべき姿」を教わったように私は思っています。レッスンでは
(レッスンというかたちではなく、多くは雑談風でありました。)たびたび「論語」「老子」「荀子」「荘子」の言葉を聞かされました。私が東洋思想に目を開かされたのは先生の影響でもあります。

 先生のお側に常に居て、助手、そしてお世話をしていた甲田潤君
(東京音楽大学講師)のところに実は亡くなる前日(7日)に訪れて、偶然に先生のお体の具合が悪いことを聞いたのでした。池袋の東京音楽大学に行くなどここ20年なかったことでした。この「奇遇」にお通夜で甲田君がいいました。「鈴木さん先生によばれたのかもしれないね」と。

 14日の「お通夜」も伊福部先生らしく神道式で執り行われました。厳粛な気持ちで私は先生に深々とお辞儀をし、心から「ありがとうございました」とお別れをしたのでした。


 
この2週間の間に「110.000番」がでました。記念番号を取得されたのは、尼崎市にお住まいの高校1年生安田博重さん。「更新記録内/記念番号取得者」でご紹介してあります。安田さんには早速、ご希望の楽譜をお送りしました。
 次回の記念番号は「120.000番」です。


 ということで
久しぶりの更新は「HP通信」「コンサート情報」」「更新記録内/記念番号所得者のご紹介」まで。

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最近読んだ本:観た映画:
本:「酒見賢一著:陋巷に在り=10巻11巻12巻」(再読)
映画:「約30の嘘」「ザ・インタープリター」「スラップ・ショット」(DVD)「オリバー・ツイスト」「プロミス」(劇場)
HP通信No.127/06.2.6

 先月26日から29日まで鹿児島におりました。26日は鹿児島市で「コール明和」、29日は霧島市で「霧島市国分少年少女合唱団」の演奏会がありました。
 
上の写真は「霧島市国分少年少女合唱団」の皆さんと(1/28、リハーサルを終えて会場の霧島市民会館ロビーにて。左端:ピアノの森藤先生、ひとりおいて指揮の山崎先生。) 1月26日、コンサート終了後、打ち上げにて指揮者の田丸寛先生と。
「酔顔」になる前のまだお行儀のよい「状態」でのツーショット。

 
「コール明和」と指揮者の田丸先生とはここ数年来親しくさせていただいております。今回は「永訣の朝」が演奏されました。久しぶりに聴きました。
 曲の最後の方に「うまれでくるだて/こんどは〜」という一節があります。
(今度生まれてくる時はこんなに自分のことばかりで苦しまないように生まれてくる)
 
演奏はまさに「入魂」の演奏。そのせいもあったと思いますが、この部分ではジーンときました。もう30年以上も前に作曲した作品です。今50歳を越えその詩の意味があらたに深く心に沁み通ってきます。この作品(詩)は本当に名作だと思います。名作とはそれぞれの年代にそれぞれに感じさせ、訴えかけるものがあります。そんなことを感じながら聴かせていただいたコンサートでした。

 29日の「霧島市国分少年少女合唱団」の演奏会では「子供のためのミュージカル/スター・チャイルド」が上演されました。
(指揮:山崎先生、ピアノの森藤先生)
 
3年ほど前にDVDで発売された作品ですが(全日本合唱普及会/ユニバーサル制作)、実演で観るのは初めてでした。私は前日のリハーサルから拝見してました。先生方の熱心なご指導には頭が下がる思いで、そして子供さんたちの動き、大丈夫かナ?(笑)、と、心配してましたら本番!、これがまた素晴らしくて、子供さんたちの集中力、そして可能性に感動すら覚えました。
 打ち上げはご父兄と一緒のパーテイ形式。元気な元気な子供たちと一緒に鹿児島最終便の飛行機の時間まで楽しみました。

 鹿児島には4日間滞在したことになりますが、コンサートの合間に知覧、霧島神宮などを訪れました。その模様は「談話室内/鹿児島小旅行」でご紹介してあります。


 先週は仙台に1週間おりました。鹿児島での温暖な気候とうって変わり、連日「雪」。路面も凍っていましたので外に出ることもままならず、ポッカポッカの部屋から雪景色を見ていました。仕事はそこそこ。今回はまるで休養に行ったようです。

ということで
今回の更新はこの「HP通信」「談話室内/鹿児島小旅行」
「コンサート情報」
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「フライトプラン」(劇場)
読んだ本:「陋巷に在り/8巻/9巻=酒見賢一著」(再読)
HP通信No.126/06.1.24
 

 14日は「松野満男さん還暦のお祝い会」をしました。「松野満男さん」は元カワイ出版編集者です。カワイ出版からはいくつもの楽譜(著書も含め)を出していただいています。初めての出版物は28歳の時の「永訣の朝」でした。以来、私のカワイからの刊行物全てのものの編集・出版に関わって下さいました。もう25年のお付き合いになります。
 カワイを退職された現在も尚、カワイからの私の出版物には多少なりと関わって下さっています。

  松野さん還暦のお祝い会。
左からワタシ、小林君(ひびとも会)、
松野満男さん、早苗さん(伊澤夫人)、伊澤君(ひびとも会)、木村さん(カワイ出版)、田中君(ひびとも会)。
1.14(土)大雨の夜、新宿某所で。


 27歳の時、二期会合唱団で「永訣の朝」を指揮する機会がありました。(日本作曲家協会主催「合唱の祭典」)。その時聴きにいらした松野さんから後日お電話がありました。「出版するおつもりはありますか?」と。それが松野さんという人との初めての「出会い」でした。松野さん35歳。
 当時まったくの無名。「海のものとも、山のものとも、これから咲く花かどうか、小枝程度の木になるか、大木になる木か」分からない「新芽」に「奇貨を居いた」とも言えるでしょう。

 ただし私と松野さんの関係は決して「馴れ合い」の関係ではありませんでした。あくまで「作品を通して」のお付き合いでした。一人の厳しい眼力を持った編集者が「居る」ということは、どれだけ「作家」が鍛えられ、そして幸せなことかと思います。

 左写真の皆さんは「ひびとも会合唱団」のメンバーです。彼らが関西大学「ひびき」の現役の頃、彼らの委嘱で作った「祈祷天頌」以来、松野さんを交えての交際が続いています(ひびとも会合唱団とはそのOBが中心となってつくった合唱団=東京で活動)。彼らとて、もう40歳。みんな古い付き合いです。カワイからは若手の編集者木村さんも参加して下さいました。


 新年のCDプレゼント「般若心経」「Ave Maria」)のたくさ〜んのご応募ありがとうございました。多数の場合は「抽選」などと、そんなストレスのかかることなどやめればよかったと後悔しています。いっそ「先着順」とかにすればよかったかナ?と。
「般若心経」はいずれ大阪・Hシュッツ室内合唱団(当間修一先生指揮)で市販化もあり得るので「10枚」というお約束ではじめたことでした。折角ご応募下さった方を「はずす」作業は難儀でした。お申し込みの際ご住所が書いてなかった方は優先的に(笑)除外。
「ハズレ」の方には残念でした。そして「ゴメンナサイ」。

 今後も何か企画したいと思っています。(今度は先着順で)そのときはまた宜しくご参加ください。

ということで
此の度の更新は「HP通信」「コンサート情報」お知らせ板/新刊案内」「出版・著作・CDリスト」の更新まで。

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最近観た映画:読んだ本:
映画:映画:「コーチカーター(DVD)「男たちの大和」「THE有頂天ホテル」(劇場)
本:「陋巷に在り/6巻/7巻=酒見賢一著」

HP通信No.125/06.1.13

  今年は寒〜いお正月でした。ついついちじこまって運動不足気味でしたので先日久しぶりに歩きました。が、体がなまっていたせいか筋肉痛が。それに寒風の中を歩きましたので鼻水もズルル〜と。用心をとりこの2日ほどは温々
(ぬくぬく)と安静にしておりました。

 写真
(下の写真)は仕事場のある仙台/利府の加瀬沼の白鳥です。徒歩で30分程度のところにあります。毎年今の季節になると大勢の白鳥が渡ってきます。昨年「WATARIDORI」という映画を観ました。
 この映画を観たせいもあるでしょうが、はるか遠い地より飛来してきた鳥たちに一層のいとおしさを感じました。
 見ていると鳥はいつもペアなのですね。そしてまだ毛が浅黒い子供の白鳥もいます。しばらくすると子供の白鳥の「飛行訓練」も始まります。
 毎年、パンを持ってこの風景を見るのを楽しみにしています。

 ところで此のたび新年のプレゼントを企画してみました。
昨年作曲した「般若心経」(無伴奏混声合唱曲)「Ave Maria」(女声合唱曲)の私家版CDを10名の方に差し上げたいと思っています。
 演奏者である「大阪H.シュッツ室内合唱団=指揮:当間修一氏」「女声合唱団ラシーヌ(大分市)=指揮:猿渡健司氏」のご協力をいただいてのことです。応募は1月15日より22日までの1週間とさせていただきます。応募が多いときは抽選といたします。「CD希望」とお書きの上こちらまで。
 尚1月中に発表は発送をもって換えさせていただきます。


 ということで
今回の更新は「HP通信」「コンサート情報」まで。
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「モーターサイクル・ダイアリーズ」「海を飛ぶ夢」(DVD)「キングコング」(劇場)
本:「戦国名臣列伝=宮城谷昌光」「ルポ空海=佐藤健」

HP通信No.124/06.1.1
 

 2006年、新年を迎え皆様には如何お過ごしでしょうか。
ここ数年、毎年のようにやや疲れ気味での年越しとあいなりました。

 暮れにシュレッターを買い求め、これが面白いのですね、紙が塵になっていく。大晦日の夜はこの1年作った「Ave Maria」「般若心経」を聴きながら、ひたすら、ただひたすらシュレッターに紙を押し流していました。
「一事を産むは一事を減らすにしかず」とはたしか耶律楚材
(やりつそざい=モンゴルの10?世紀頃の名宰相)の言葉。そんなことを思いながら、書き散らした楽譜やコピーその他、放っておくとこんなにも溜まるものかと、機械が時折overloadを起こしながらも黙々と塵にしていきました。(結果、ゴミ袋2つ分)

 片付けをしながらいくつかCD入りのお便りに気づきました。演奏会のCDです。私は頂戴したお便りまたE-mailには必ず返事を書くようにしています。「あとで聴こう」と思いながら
(作曲している時は聴けないものですので)そのまま書類の中に埋まってしまっていたのでした。お便り下さった方には本当に失礼をいたしました。この場を借りてお詫び申し上げます。 

 昨年は作品を通して、また客演指揮などを通して本当に多くの方々とお目にかかりました。そのひとつひとつの出会いはとても嬉しいことでした。

 ひとくちに音楽、作曲と言いましても「今の時代を共有し」「ともに新しい感動を求めていく」ということを、年を経る毎に強く思い、願い、感じることです。今年も自身でもどのようなものが出来るか、そして多くの方々とどのようなシーンでお目にかかれるか、楽しみでもあります。 

 今年は「平穏」で「無事」でさらに「心悦
(よろこ)ぶ」ことの多き年となりますように。
 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

ー昨年暮れに家人の母が亡くなりましたので、お年賀のご挨拶の儀は控えさせていただきますー

ということで
新年はじめの更新はこの「HP通信」「ー仲良しー合唱団紹介」「試聴室」「リンク」、それと家人の古くからの友人が手編みセーター、洋裁全般に亘る工房を作りましたので「ベルウッドの森」内に「Bell Moonコーナー」を新設しました。ご覧下さいね。
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「コーラス」「交渉人・真下正義」(DVD)
本:「春秋名臣列伝=宮城谷昌光」

HP通信No.123/05.12.16

 先週は1週間、仙台/利府におりました。新幹線で北に向かうごとに家々の屋根に雪がうっすらと積もっていました。
 仙台もやはり寒かった!。仕事もはかどり「〆切り」という肩に背負った「重荷」も少し軽くなり、気持ちも少し晴れやかになった、とはいえ約束期限を過ぎたものがまだ2つも。
 この一年、ずーっとこんな調子でした。
時には「遅れ」の言い訳も一生懸命に考えたりして・・(笑)
 お約束した方々には迷惑のかけ通しでした。が、間もなく、心晴れてお天道さまの下を歩ける身になりそうです。

 10日は秋田に行ってきました。盛岡から「こまち」は秋田にと向かうのですが、新幹線とはいえ在来線の上を走るのでいたってゆったり。踏切もあるのですね。
一面の雪景色に見とれてしまいました。
 車内放送で車掌さんの「本日はありがとうございました」の「し」が微妙にかぎりなく「す」に近くて、聞いていてつい「ふふっ」と心が和みました。

 一口に「東北弁」といっても、みな地方によって違うのです。私も何度も関西地方に行き「関西弁」には親しんでいますが、地方によってやや異なる「関西弁」も少しは聞き分けられるようになりました。
 今年も各地に参りましたが、旅行者として一番嬉しいのはその土地の「方言」を聞くことと、いわずもがなその土地の「おいしいもの」です。ところが「方言」を聞くことがほとんどない時もあります。

 昨年、土佐に伺った時にホテルで「坂本龍馬の声でモーニングコールします」というのがありました。
(以前このHP通信でも書きましたが)
 
翌朝、セットした時間より早く起きたのですが、ずーっと電話機の前で待っていました。「坂本龍馬さん」からのモーニングコールを。いよいよベルが鳴り受話器を取ると爽やかな声でこう話しかけてきました。
「わしヤア 坂本龍馬じゃが 早う起きんと日本の夜明けに間に合わんゼヨ」と。
 こういう旅の楽しさもあるのですね。

 今年も残すところあと数日。今年も「暮れや正月」気分はほどほどにやはり仕事をすることになるでしょう。「自由業とは是不自由業也」

 暮れの忙しい時期、皆さんもお身体、それに事故などお気をつけくださいますように。

ということで
 此の度の更新は「HP通信」まで。
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「ハリーポッター/炎のゴブレット」「Mr.&Mrs.スミス」(劇場)「ポーラーエクスプレス」(DVD)
本:「聖なる通訳者=伊能尚子」他。
HP通信No.122/05.12.4

 
11月27日、「大阪H・シュッツ室内合唱団」の東京公演にて無伴奏混声合唱曲「般若心経」が東京初演されました。10月の大阪での初演はあいにく聴けなかったものですから、客席で初めて聴いたことになります。初演とはいつも緊張するものですが、この「般若心経」は近来になく緊張しまして「緊張して料理の味」が分からない、ような気分でもありました。演奏は改めて申すまでもなく素晴らしい演奏!。     
 おおむね好評をいただき、作曲当時(今年の夏)の大いなる鬱積が一気に晴れたような爽快な気分でもありました。

 当日は千原英喜氏、木下牧子氏の密度の高い作品、そして当間修一先生はじめ合唱団の皆さんの真摯な熱演にただただ敬服の思いでした。
 作品が出来、初演され、はたしてこの作品が「どういうものか」、当初は正直ボンヤリとしているものです。
 しかし実は後になって分かるようなところがあります。つまり「今の自分」は見えない、ということなのでしょう。ついでに言えば作品を作る、ということは無意識の自分と対峙しているから、とも言えそうだからです。いずれ皆さんのお耳にこの「般若心経」が届くことを願っています。
コンサート終演後の打ち上げパーテイの後は会場近くの「月島」へ移動。「もんじゃ焼き」を堪能。上はその写真です。「もんじゃ」を初めて食べる、という千原氏に「もんじゃの作法」の手ほどきを11.27

  今年も早や12月。一年の経つのは何と早いことか、と、溜め息をもらす自分の姿にさらに溜め息が。
 この1週間は年内の〆切りのものがまだいくつもあるのに比較的ノンビリと過ごしてしまいました。
「弦は張りすぎても切れる」「緩んではいては音が鳴らない」「ほどほどの張り具合で音が鳴る」という「中庸」の語のごとく、私もほどほどに気を抜きながら・・・・・。などとノーテンキに言ってるバヤイじゃない!、と、私の脳の片隅のセクターから「物いい」も聞こえてきます。
 
 暮れも押し迫ると普通でさえ慌ただしい世の中がもっと気ぜわしくなります。
 皆様にはご健康により注意をされ、そして事故などにくれぐれもお気をつけて下さい。

 ところで記念番号「99.999」が出ました。以前にも何度かキリ番をゲットされた山下貴幸さんです。「更新記録」でご紹介してあります。

 ということで
今回の更新は「HP通信」「更新記録」まで。
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「ブラザーズ・グリム」「Always 三丁目の夕日」(劇場)「ウエスタン」(Video)「ホステージ」(DVD)
本:「陋巷に在り(2.3.4.5巻)=酒見賢一」(再読)「無量光明の世界=玄侑宗久著」

 

HP通信No.121/05.11.22

 
18日、朋友というべき指揮者の相良
(さがら)文明先生がお亡くなりになりました。享年58歳。訃報に接し言葉も出ませんでした。
 つい先日まで元気にステージに立たれていたというのに・・・・・。昨年7月来からの闘病生活についに「矢折れた」という感じのご最後でした。

 訃報に接しながら翌日は市川市の合唱祭でコールベルの指揮をし、諏訪に移動しリハーサル
、翌20日は諏訪合唱団の演奏会で客演指揮をしました。
 いったん涙腺が「開通」すると涙腺は緩むようです。諏訪行きの車窓で秋の暮れを眺めながら涙が止まりませんでした。

 本番では混声合唱曲集「ほほえみ」全曲を指揮し、当団指揮者の藤森秀則氏指揮で「鬼の小六」を聴きました。演奏は素晴らしいものでした。ついジーンときて涙がこぼれました。そしてアンコールでは私が「二度とない人生だから」を指揮。ついつい涙が・・・デモ涙を飲み込むように指揮をしました。
11月19日「諏訪合唱団」リハーサル風景。下諏訪総合文化センターにて。

 演奏会翌日は早くに上諏訪を出て、千葉県の柏での告別式に。会場には「相良文明ご葬儀会場」とありました。
それを見て何やら「悔しさ」に似た想いがこみ上げてきました。葬儀の最後に私が指揮をし全員で「ほほえみ」を。本当に辛い別れでした。

 相良先生からは女声合唱団「瑞季
(みずき)」の来年7月のコンサートのために、もう1年以上も前から新作を委嘱をされていたのでした。その約束期限が今年の「夏前」。家人も葬儀に参列しました。
 葬儀の夜、家人から初めて聞いた話がありました。それは今年の前半、私は
体調を崩したことがあり、それを見かねた家人が相良先生に電話を入れたというのです。
「もう少し閉め切りを延ばしてやってください」と。その後、相良先生からのメールでこうありました。「どうかノンビリやって下さい」・・・・・・と。それで随分気が楽になり、結局まだ作品は完成していません。
 葬儀の最後に紙に書いたメッセージを各々ご棺に入れることになっていたのでしたが、私は入れませんでした。作品を完成させることが私で出来うる唯一の先生へのメッセージだと思って。ですから当分、宿題を抱えることになりそうです。

 親しい方が亡くなるたびに思います。その人が居なくなると世界が「歪む」のですね。相良先生の元で合唱をやってきた大勢の人は、今、深い悲しみと、途方にくれています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・合掌

 今回の更新はこの「HP通信」「コンサート情報」まで。
HP通信No.120/05.11.8

 
10月29日は千葉・松戸でコールモアのコンサートがありました。指揮者の飯野淳也先生とはここ数年来、故辻正行先生をご縁として親しくさせていただいています。大変立派な先生です。佐渡のための曲「風の島唄
(クニウタ)」も先生個人の委嘱でした。「音楽によって喜ぶ人の顔が見たいんです」とボランテイア同様の仕事にも労をいとわず馳せ参ずるといった先生です。昨年は先生のお声がかりで佐渡公演、池袋芸術劇場にて東京公演を先生を慕う300人ほどの皆さんと共にしました。

 コールモアさんのコンサートでは「二度とない人生だから」などを客演指揮させて頂きました。
 先生の軽妙なトークを交えながらの楽しいコンサート。そしてほのぼのとした余韻がコンサート終了したあとまで感じるようなコンサートでした。

 一昨日の6日は大分市の女声合唱団ラシーヌのコンサートにお邪魔しました。開演前はあいにくの雨。晴れ男を認ずる私ですが、打ち上げの頃になって雨もすっかり上がり「先生はやっぱり晴れ男でしたね」に何やらぎこちない微笑み返しをしたりして・・・(?)・・・・。
 ラシーヌの皆さんとは3.4年ほど前の東京上野での「おかあさん全国大会」で初めてお目にかかり(会場で)それを機縁に「Ave Maria」の委嘱を受け当日のコンサートとなったわけです。会場は超満員、そして感動的なコンサートとなりました。

 指揮者の猿渡健司先生の全体の構成、そして音楽的な力量には感心しました。「Ave Maria」は入魂の演奏!。聴いていてついジーン!と。
 当日に合わせて、左下でもご紹介している新刊の曲集「ほほえみ」(Ave Maria
収録)が刊行され即売されたのでしたがほぼ完売だったとのこと。プログラムには私の作品集が組まれ私は「ほほえみ」を指揮しました。
 大分での2晩は連夜、団員の皆さんとは親しくお話させていただいたり、また帰る日の7日のお見送りには団員の大半の方が来て下さったり、想い出深い大分でのコンサートでした。

10月29日。松戸市の「森のホール21」にて。右側の男性陣は、当日賛助出演されたコールjunの皆さん。
前列左が飯野先生、ワタシは左から3人目。
打ち上げでの記念写真。中央、ワタシと猿渡先生の間に飯倉貞子先生が。飯倉先生とはおかあさん全国大会の講評でご一緒するなど親しくさせていただいています。 「申(サル)ドシ生まれの猿渡で〜す」の猿渡先生。打ち上げでまだ顔が赤くなっていなうちに撮ってもらったもの。


 客演指揮でのコンサートが上の通り続きましたが、自作を指揮する機会をいただくのは私にとって嬉しく楽しいことです。そして「音楽を通して」さまざまなことを語り合い心が触れ合う時を持てるということは幸せなことだと思っています。
 そのような出会いひとつひとつが私にとってまた新たな活力にもなるような気がしています。
 皆さんありがとうございました。

 さて記念番号「96969」の取得のご連絡がなかったので今回は残念!。次回の記念番号は「99.999」そして「100.000」といたします。
(連続の記念番号です。お一人で2つの記念番号を取得されてもけっこうですヨ)

ということで
今回の更新はこの「HP通信」「コンサート情報」まで。
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最近観た映画:読んだ本
映画:「デンジャラス・ビューテイ2」「シャルウイダンス」(以上DVD)
本:「陋巷(ろうこう)に在り1巻=酒見賢一」(再読)
HP通信No.119/05.10.28

 
23日は福井県高浜町で国民文化祭・ふくい2005「若狭高浜童謡の祭典」が催されました。このテーマソング「潮風にのせて歌おう」を作った関係で、<ついでに>プロデユーサーまでお引き受けし、昨年来から何度となくこの町に訪れておりました。
 高浜町
(京都寄り、東舞鶴から車で2.30分)は風光明媚なところです。何度も通うたびに「帰ってきた」ような気になるくらい素晴らしいところです。美しい若狭湾、青葉山も高々とそびえ、心が広々と澄んだ心地にさせてくれます。

 会は大成功!大盛会!。これに携わった委員の方、町役場の方、それにスタッフ、さらに当日は数えきれないくらいのボランテイアの人たちの総結集で、感動的な催しとなりました。
 大中恩先生の企画ステージもあり、わざわざ大中先生にもお出ましいただき会もいっそう盛り上がりました。

 当日は近隣、そして遠方からも多数の方々がお出でになりましたが、皆さん口々に「良かった!」「感動した!」と言って帰られました。
 改めて思うことです。「感動とはものに感動するのではなく人に感動する」のですね。長い準備の期間でしたが、高浜町の皆さんの<気持ち>がこのような大成功に導いたのだと思います。高浜町の皆さん、本当にご苦労様でした。チラシ→

10月23日。高浜町文化会館ロビーにて。左「りゅうりゅう君」右「赤ふん君」と一緒に。
大中先生ご夫妻と。 楽しい打ち上げの模様。

 童謡の祭典の翌日は直行で帰宅するつもりでしたが、既にご案内しております「大阪コレギウム・ムジクム」のコンサートのリハーサルに立ち会うために大阪に寄りました。29日は大阪シンフォニーホールで「般若心経」が初演されます。「般若心経」のお経そのものをテキストとし作曲したものです。
 当間先生指揮による大阪H.シュッツ室内合唱団の洗練されたアンサンブル、そしてこの作品に寄せる熱意がひしひしと伝わって嬉しく、当然その晩も先生はじめ団員の方々と近くの「沖縄料理」の店で盛り上がったのでした。コンサートにはどうかお近くの方是非お出かけ下さい。

10月24日大阪にて。
般若心経の練習の後で当間修一先生と。

 連日盛り上がりっぱなしの福井〜大阪の数日でした。

 まだしばらくはコンサートなどであちらこちらに参ります。作曲も〆切りをとうに過ぎたものも抱え、また次のものも目の前に迫っていることを考えると<お先真っ暗>なのですが、何とかこれまで<しのいできた>ことを自信(!?)とし励みたいと思っているところです。

 朝夕、めっきり寒くなりました。電車に乗っていても「コホン、コホン」という人が多いですね。どうか皆さんお身体ご自愛下さい。

ということで
今回の更新は「HP通信」「お知らせ板=新刊案内」「コンサート情報」
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「五線譜のラブレター」他(DVD)
本:「沙中の回廊(上)(下)=宮城谷昌光」(再読)
HP通信No.118/05.10.19

 
ついこの間ちょっと嬉しいことがありました。今から20年も前のことになりますが、当時、中学からピアノを始めて高校卒業近くまで私のところに通ってきたT君という男の子がおりました。その彼が「威成一
(タケセイイチ)」というペン・ネームで作家としてデビューしました。先日、初出版の「本」を持って私のところに遊びにきてくれたのです。本のタイトルは「アルテイメットガール」(電撃文庫)。アニメの小説本です。

 久しぶりに我が家に訪れるので迷わず来れるかナ?、と思い、通りに出て待っていますと遠くから彼が・・・・。私と家人の姿を見ると彼が走り出しました。「走らんでいいから」と笑いながら言っているうちに、彼が目の前にいました。昔、肩まで垂らしていた「長髪の美少年」は今や少し頭が涼しく、「ヤー!久しぶり!アレッー!オツム!」という私、「今日は!お久しぶりです!」との彼の声がほぼ同時に。髪だけ除けば「昔の面影」そのままのT君でした。
 アニメのシナリオ、またゲームの音楽やシナリオと、今、大活躍のT君。歳を聞けば39歳。考えてみれば私はその当時20代後半だったことになります。
←威成一
本の裏表紙の著者紹介より。
一見強面(こわもて)のお兄さんですが、昔と変わらぬやさしいT君です。

「後世
(コウセイ)(オソ)ルベシ・・・・・」ではじまる(孔子だったかその弟子だったか???出典を探したのですが探しきれずに???)言葉があります。意味は「若い人に対しては畏敬しなければならない、後から来る者がどうして今の自分、また先輩に及ばないということがわかろうか。」といった意味だったと思います。

 私自身の若い時を振り返る時に常に私の嫌いな言葉がありました。「まだ若いナ!」「若いからそういう青クサイことが言えるんダ」・・などと。若い私はそれに対して鼻息を荒くしたものでした。「ヨ〜シ、40、50、60になってもいつまでも青クサイこと言ってやろうジャン」・・・・今はそんな「粋
(イキ)がる」ことはなくとも、無意識(?)に自然体(?)で「青クサイこと」をやっているわけですが、やはり若い頃に芽生えた思いというのは根付いているものなのですね。

 最近作曲した「般若心経」もそうです。十代から馴染んできたこのお経にいつか作曲したいものだ、と若い私は思いを募らせたものでした。

 彼「威成一」ことT君も、彼なりの若い時の思いが根を張り、今こうして自分の道を歩いていることを、自分自身のことも振り返り、遠くの雲を眺める心持ちで彼と昔のことをいろいろ懐かしく話したのでした。

 ところで「アルテイメットガール」は面白いのですよ!。本屋さんの近くを通る度にその本を探しています。そして見つけたら何冊か買って、当時のT君を知る人に上げたいと思っているところです。

 興味をお持ちの方、宜しかったらご購入のほどヨロシク。

ということで 
今回の更新はこの「HP通信」「コンサート/催しもの情報」まで。
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「スカイキャプテン」(DVD)他。
本:「アルテイメットガール=威成一(電撃文庫)」
  「青雲はるかに(上)(下)=宮城谷昌光」(再読)
HP通信No.117/05.10.7

 
先週は鹿児島に行っておりました。やはり南国!。さすが陽射しが強かったです。来年早々鹿児島の「コール明和」が「永訣の朝」を演奏して下さるので、そのリハーサルのために、そして指揮者「田丸寛GOGO!コンサート=55歳バースデイコンサート」のお祝いに駆けつけました。飛び入り出演で「ほほえみ」をアンコールで指揮しました。
9.30日。かなたに桜島が。
鹿児島にて。
     携帯電話にて撮影

 本来なら上の写真はそのコンサートの模様をご紹介するはずでしたが、「あまりに楽しいコンサートで」「打ち上げもあまりに楽しくて」気がつけば、写真を撮るのをうっかりと忘れてしまいました。
 出演者総勢約300人。鹿児島県文化センター大ホールをほぼ満員の観客が埋めました。

 田丸先生とはここ数年来親しくさせて頂いています。「飲み友達!」は言うまでもなく、尊敬する友人でもあります。コンサートは先生のお人柄そのままに素晴らしいものでした。
 田丸先生は故辻正行先生ともご縁が深く、辻先生を介し生まれた「ほほえみ」が、当夜、田丸先生のお祝いのコンサートに響いたことも何かしらのご縁を感じ嬉しいことでした。

 今のご時世、あっちを向いてもこっちを向いても心が寂しくなることばかりです。
「蓮の花」は佛教では象徴的な花です。泥の中から花が咲きます。
 いつの世もそうですが、宗教にしても思想・芸術にしてもそれらは決して理想的な社会の中から生まれたのものではなく、むしろ人間世界が生む「ダークな面」が主流を占める世だからこそ生まれてきたとも云えます。
 現代という時代、私が、私たちが「音楽」を作り、共有しているという意味は実はそういうところにあるような気もします。

 秋も日ごとに深まってきました。近所の田んぼも黄金色に染まり、稲穂も重そうに頭を垂れ、刈り入れの日を首を長くして(待ちクタビレうなだれて)待っているかのようです。
 季節の変わり目、皆さん!お身体大切に。

ということで
今回の更新はこの「HP通信」「コンサート/催しもの情報」まで。
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「トウルー・コーリング」(全13巻/DVD)
本:「太公望(上・中・下)=宮城谷昌光」(再読)
HP通信No.116/05.9.28

 
気がつけばもう秋。
前回の更新からほぼ一ヶ月ぶりの更新になります。だいぶご無沙汰をしました。

 8月初めから取組んでいた無伴奏混声合唱のための「般若心経」が完成しました。初演は大阪H.シュッツ室内合唱団(指揮:当間修一先生)。
 10月29日大阪のザ・シンフォニーホールで行われます。
 初演の期日が迫っての完成となってしまいました。「大阪H・シュッツ」は「見事!」な合唱団です。これまで私の多くの作品を演奏して下さっています。今回は「この団体ゆえ」に「般若心経」という作品を書かせていただきました。文字通りすべて「お経」です。11月27日は東京公演もあります。関心のお持ちの方、是非お出かけになってみて
下さい。(コンサート情報に掲載)

 先月も、今月もほぼ半分以上仙台/利府の仕事場に籠っておりました。
昨日、近所の馴染みのそば屋さんに久しぶりに行きましたら、そこのオバサンが「少し言葉ナマッテない?」と「ドキッ」とするようなことを言われました。
 たしかに普段からその自覚はあるとはいうものの、思えばそれくらい仙台/利府での生活が長かったのカナ?と思ってしまうのでした。

この両日少し「気」を休め、また次の作品に取組みます。
「般若心経」の作曲を了えた余韻がまだ残っています。
               
 HP更新がこんなに間が空くというのは初めてのことです。「病気でも?」と心配のメールを下さった方もおりました。次回からはまた少しづつ更新に励みますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

最近、新機種の携帯電話機にしました。写真も撮れるのですね。面白がって身近なものをたくさん撮りました。
左は私の机脇の薬師観音です。(高さ90cm)
こちらもどうぞ↓

ということで
今回の更新は「HP通信」「コンサート情報」まで。
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「フライト・オブ・フェニックス」「ドッジボール」[エイリアンvsプレデター」(DVD)
「奥様は魔女」「ファンタスチック・フォー」「忍ーSINOBI」「チャーリーとチョコレート工場」(以上劇場)
本:「孟嘗君全5巻=宮城谷昌光」
(再読)
?HP通信No.115/05.9.1

 この1週間は家に居る間もなく毎日アチラコチラと出かける日が続きました。
 先週末は諏訪湖に3日滞在。お話をさせていただく機会やまた演奏、そして昨日(8/31)は日帰りで高松まで飛んで帰ってきました。

 この1週間で7.8団体、それぞれ指揮やお話などをさせていただきましたが、ほぼ500人以上の方々とお目にかかったことになります。
 皆さん熱心に私の作品に取組んで下さり、それが何より嬉しく、励みにもなるこの1週間でした。

8月28日、諏訪市PTA 連合・母親委員会共催「”音楽って楽しいな”を語る会」で、当日のために結成された PTA合唱団と諏訪合唱団との合同で「ほほえみ」を演奏しているところ。

 もう9月です。ついこの間「さあ8月だー!」と思ったばかりなのに。「少年老いやすく学成りがたし」の言葉が頭をかすめます。

 最近はスケジュールが密でしたが、そうすると却って体調を気遣うものです。酒宴の席もなるべくさりげなく避けたりして・・・・・・・。

 常に今作っているものが頭から離れません。〆切りもとうに過ぎています。
「西の空」を見ては(10月に大阪で初演)「今しばらくのご猶予を!」と低頭・合掌しております。

 今日9月1日はまるで秋日和。今日よりまた作曲再開!です。

ということで
今回の更新はこの「HP通信」まで。
「HP通信」ですが(容量がかなり増したので)100号までのものをひとまとめに、また近号のもの「HP通信/2」 として分けました。


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最近観た映画、読んだ本。
映画:「カンフーハッスル」「ラブ・レター/パイランより」(DVD)
本:「晏子(全4巻)=宮城谷昌光」(再読)

HP通信No.114/05.8.20

 残暑お見舞い申し上げます。

 今回の更新は大分間が空いてしまいました。
8月のはじめから仙台/利府の仕事場に籠っておりました。
気がつけばもう8月も半ば過ぎ・・・・・・・。

 仙台に着いた日より猛暑でした。壊れていたクーラーを修理にと手配したものの、「買った方が安い!」という御託を受け結局新しいものにしました。
 ところが、新クーラーが取り付けられた日より「何とマア涼しい日が!」訪れたのです。朝夕は涼しく寒い日さえありました。
 「あ〜した天気にな〜れ」ではなく「あ〜した暑くな〜れ」という願いもむなしく、一度もクーラーにスイッチを入れることなく昨日帰宅したのでありました。
 「クーラーなんて嫌い」と言う私に「クーラーの神様(?!)」から天罰を喰らったようです。

 政治の世界はまるで「劇画タッチ」。今回の選挙そのものが小泉さんの言う最も大きな「改革」かもしれません。とは云いながらよくよく考える時間がないほど作曲に没入していました。
 普段なら1週間の滞在に少なくとも2.3本は劇場で観る映画も、2週間以上の滞在にも拘らずたったの2本!。
 ただ唯一夏を満喫したのは、恒例の「釣り」の半日だけ。友人O氏と父と毎年楽しみにしているものです。

 そうそう!16日は大きな地震がありました。被害はまったくありませんでしたが一瞬怖い思いをしました。傍にいたワンちゃんは即座に外に退避。その後もしばらくブルブルと震えていて、私の側から離れませんでした。
 多くの方から地震お見舞いのお電話やらメール家を頂戴しました。ここで改めてお礼をお申し上げます。

 家を2週間以上空けることはあまりありません。帰ってみれば雑事の山。
また来週あたりからアッチコッチと出歩くことも多くなります。作曲の〆切りを背負って、あと残り少ない夏を踏ん張らねば!と思っているところです。

 ところで「90.000番」の記念番号が出ました!。福島県/いわき市の谷恵美さん。女声合唱団「ラ・ヴィアン・クール」のメンバーです。コンサートでも客演指揮させていただいたり馴染みの深い合唱団です。「更新履歴」でご紹介してありますのでどうぞそちらをご覧下さい。

ということで
今回の更新はこの「HP通信」、「コンサート/催しもの情報」「更新履歴=記念番号取得者のご紹介」まで。

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最近観た映画、読んだ本:
映画:プリテイプリンセス2(DVD)「妖怪大戦争」「アイランド」(以上劇場)
本:「大地=パール・バック全四巻」

HP通信No.113/05.8.4

 7月の終わりから8月にかけて福井市、若狭・高浜町におりました。福井市では福井婦人合唱連盟のお招きで「みすゞこのみち」の合唱講習会が催されました。(会長:田中宏先生)
 150名を越す熱心な皆様のおかげで楽しい講習会になりました。相変わらず私の「どうしようもないダジャレ」にも<それなりに>反応して下さり、私も楽しく講師を務めさせていただきました。
 夕刻には高浜町に向かうために福井市を出立。「グラッセス高浜」の皆さんと車で高浜町へと向かいました。(福井市から高浜町へは車で約3時間半)

 途中高速を敦賀で降り、ふと「そういえばここにおいしい蕎麦店があったぞ!」と思い出し、敦賀在住の女優で演出家の人村朱美さんを誘って「竹もり」へ。昨年、福井県合唱連盟理事長の松村勇先生とご一緒した蕎麦店さんでした。
 高浜町では今年10月に国民文化祭「若狭・童謡の祭典」が行われます。それに関わっている関係でいくつかの打ち合わせ、会議に出席。その間に隣町の「舞鶴市引き揚げ記念館」を訪ねました。ご案内をして下さったのは童謡のイヴェントでもご一緒する若狭高校の大岸卯斉先生。(左写真を撮影してくれました。)
 記念館には「岸壁の母」の音楽が流れていました。若い人には馴染みが薄いかもしれません。「シベリアから息子の帰りを待つ母(実話)をうたった歌」です。舞鶴港は戦後十年ほどの間に60万人以上に及ぶシベリア抑留からの帰還者が帰り着いた港です。大陸からの引揚者も含めたらまさに民族大移動です。こういう歴史が日本にはあったのです。

舞鶴引き揚げ記念館入り口にて。
引き揚げ公園の中にあります。
公園の高台からは舞鶴港が一望できます。
ミニアルバムでも紹介しましたのでそちらもご覧下さい。                                           8月1日
   ミニアルバム→
 間もなく60年目の「終戦記念日」を迎えようとしています。なぜか「敗戦記念日」とは云わず「終戦記念日」。「敗戦」という言葉を避けるように、また敢えて「敗戦」と云わずに来た姿が今の日本です。それがどのような意味を持つものだったのか・・・・。
 館内のビデオには当時の映像が延々と映し出されていました。
 港に着いたシベリア抑留者、そしてそれを迎える人びとで溢れる桟橋の風景。その映像にあった桟橋にも立ちました。今その面影をとどめるのは港の隅のほんのわずかなスペース。この港の風景はある人びとにとっては生涯忘れがたい風景になったはずです。
「思いは消えない、死んでも消えない」と、そんな言葉が心の中に湧いてきたのでした。

 帰路は東舞鶴から京都。そして新幹線で東京、大宮へ。普段ならグリーン車など贅沢!と思うところですが、最近、身体が休めて「楽チン」になりました。それってやっぱり「歳」のせい?。

 帰ってみると留守の間に「88.888」の記念番号が出ていました。ゲットされたのは大阪府立泉陽高校音楽部の坂井威文(タカフミ)さん。「更新記録」のところでご紹介させていただきます。

 もう8月です。作曲もこの夏大きなものに取り組みます。
 クーラー嫌いの私ですが、そんなこと云ってる場合ではないかナ?。
 しかし仙台の仕事場のクーラーはただいま故障中。
 もしかして仕事も進まず「灼熱地獄?????!」ナンテこと思うだけで「冷や汗」が出ます。皆さん元気に夏を乗り切りましょう!。

ということで
今回の更新はこの「HP通信」、「コンサート/催しもの情報」「更新履歴=記念番号取得者のご紹介」まで。

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最近観た映画、読んだ本:
映画:「助太刀屋助六」[マイ・ボデイガイド「永遠(とわ)の語らい」「マッスルモンク」「アレキサンダー」(以上DVD)
本:「島の少年=内海隆一郎」「百面相=内海隆一郎」「欅通りの人びと=内海隆一郎」「翼ある船は=内海隆一郎」「湖畔亭=内海隆一郎」

HP通信No.112/05.7.23

 先週から今週にかけて仙台/利府の仕事場におりました。左の写真のように「塩竃神社」の「港祭り」も見物しました。神社までは徒歩で25分。いつも散歩に行く塩竃神社は人もまばらなのですが「お祭り」ともなるとさすがに人が賑わいます。
 傾斜のある200数段のこの表坂(下の写真)を神輿を担いで下りるわけですが、見ている方も力が入ります。

7月18日は「塩竈神社・港祭り」。
212段もの「表坂」を神輿を担いでおります。この後、市中を巡り、神輿を御座船に乗せて松島湾、そして奥松島の点在する島々を巡航します。
表坂(傾斜のある200数段の石段)

 仙台/利府では1曲完成させて帰ってきました。気が少し楽です。ですが早速次作の準備です。この夏も例年のごとく作曲目一杯の日々となりそうです。

 仕事場から見える風景は半分以上が空です。空を、とくに雲を見ていると飽きません。時に空ばっかりボンヤリと見ていることもあります。
 ヘルマン・ヘッセ曰く「雲はいつまでも完成しない」と。

 都会にいますと見上げなければ空はありません。空を見ると「はるか」を想います。考え事をして歩いている時は、人は無意識にうつむいて歩くようです。呼吸もきっと浅いに違いありません。しかし空を仰ぐと自然と呼吸も深いものになるような気がします。思えば「見上げるという姿」は人間として太古よりの美しい姿だと私は思います。

 自宅の仕事場からは残念ながら空は見えません。
 今日も何度か外に出ました。空はもうすっかり夏の空です。

 ところで今回の更新より10年来、私が指揮をしている「女声合唱団 コール・ベル」のホームページを開設しました。是非ご覧下さい。

ということで
 今回の更新はこの「HP通信」、「コンサート/催しもの情報」「お知らせ板=新刊案内」、それと先にご紹介した「コール・ベル/ホームページ」です。

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最近観た映画、読んだ本:
映画:「スターウオーズ/エピソード3」「宇宙戦争」「姑獲鳥の夏」(以上劇場)「きけわだつみの声」(DVD)
本:「泣き虫弱虫諸葛孔明=酒見賢一」「だいこん=山本一力」他

HP通信No.111/05.7.12

 梅雨まっただ中の今日この頃。皆様にはお元気でお過ごしですか?

「東京リーダーターフェル」委嘱の男声合唱曲「祈祷天頌」が7月1日、金沢市で初演されました。私も同行しました。
 その日の朝、金沢に向けて出立した私たちでしたが、金沢に近づくにつれ天気
予報通りの激しい雨になってきました。
「晴れ男」を自認する私、電車でずーっと隣席だったピアニストの佐藤季里嬢は「雨女」とか。「じゃー、曇りかしら?」と無邪気な彼女の言葉通り、演奏会の前には雨がすっかり上がっていました。

 石川県立音楽堂コンサートホールで催された「第9回日韓親善<男声合唱演奏会>」には韓国から「韓国男聲合唱團1958」が、また地元の「金沢メンネルコール」が出演しました。「祈祷天頌」は熱演
(指揮:樋本英一氏、左写真)。男声合唱の魅力存分の演奏会になりました。

金沢でのコンサートの打ち上げで。7.1
左より岩佐義彦氏(東京ターフェル指揮者)ワタシ、樋本英一氏(東京ターフェル指揮者)、崔永主(チェヨンジュ/韓国男聲合唱團指揮者)

 打ち上げパーテイも賑々しく楽しいものでした。パーテイの引けた後は樋本氏ら数人と夜の金沢の街へ。

 翌日2日は、「OSAKA MEN'E CHORUS」が加わっての東京公演。
「韓国男聲合唱團」「東京リーダーターフェル」の皆さんと金沢発8時過ぎの電車で移動。皆さん連日のハードスケジュールでさぞや疲れたことでしょう。
 私は両日ともただの「お客様」。気楽なものでした。

「すみだトリフォニーホール」での公演も盛会でそこで演奏された「祈祷天頌」も金沢での演奏に輪をかけたような熱唱でした。つまり2日続けて演奏されたのでした。
 韓国男聲合唱團の演奏は素晴らしいものでした。清々しい交流でした。その夜の打ち上げもまたまた賑々しく、会場では片言の日本語や英語で、楽しい交流の場がありました。

 8日は久々に諏訪を訪れました。諏訪合唱団の演奏会は11月20日。そのための練習でした。練習後、皆さんいつものことながら私の常宿
(団員Mさんのリゾートマンション)に集まり打ち合わせを兼ねて酒宴。
 しかし今回は早めの「お開き」とあいなりました。いつもは岡野団長が気炎を上げ、だだっ子のように最後まで居続けるのにあっさりと「お開き!」と。私の身体を気遣って早めの退散かと思いきや、実は先月末誕生した初孫の顔を見たくての「お開き!宣言」でした。
 そのコンサートでは私が混声曲集「ほほえみ」を全曲指揮、指揮者の藤森秀則氏が「鬼の小六」を指揮します。

 最近「老化・・・?」。不摂生をすると身体に良くないことがよ〜くよ〜く分かる年頃になってきました。昔々「<ろうか>は走らずにゆっくりと」と学校の先生から言われましたが、もしかするとそれは名言!?。<ろうか>の字こそ違いますけど・・・・。

ということで
今回の更新はこの「HP通信まで」
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最近読んだ本:見た映画:
本:「生きのびる=白石一郎」「千葉周作(上)(下)=山岡荘八」
映画:「ステップフォード・ワイフ」「スイングガールズ」(以上DVD)

HP通信No.110/05.6.28

 「梅雨」というのに「梅雨などつゆ知らず」の空模様。「アブラゼミ」が6月なのにもう鳴いた、とのニュースも聞かれました。それも異常だとか。
 今年の夏も「気象観測史上!初の・・・・」などというニュースをまた頻繁に聞かされるのでしょうか。「異常気象」にもうすっかり慣れてしまっているのが恐ろしくもあります。

 先日、近所にオープンした大型電気店に行ってきました。店に入って驚き!。店内のいたるところで様々な音楽が大音量で鳴っていました。
 頭がクラ〜クラ〜として、買い物などそっちのけで、一刻も早くココから抜け出したい!と思いました。
 そんな<あおりを喰った>せいか家に帰ってみればレジに忘れ物を。暑い中をまた逆戻り。

 テレビはあまり観ないのですが、たまに観ればCMなどの音量の何とけたたましいこと。ニュースでさえもBGMが流れ、時に言葉が聞き取れないこともあります。
 そんな日常の何気ないことに「気にし過ぎ?」と言われれば言葉はありませんが、それが知らず知らずのうちに人の情緒に影響している、ということをご存知ですか?
 耳という器官は情緒に直結する器官です。ですから「音楽療法」という考え方も生まれました。
(音楽療法=精神的な障害などに対し音楽による処方を行う療法)
 無神経な音の氾濫がいかに人の情緒を乱すか。不安定にするか。「異常気象」のみならず、人が作り出す「異常」な環境にも人は慣れてしまうものなのでしょうか。

 日本が戦争に突入した時、大部分の日本人はマサカ戦争になるなどという「危機感」「異常さ」は感じなかったということです。気がついたら「戦争になっていた」と。「異常」を「異常」と気づかないところに実は本当のコワサがあるのですね。

 ところで、テレビを観るときはCMは「消音」にしましょう。良い音をなるべく聴きましょう。「耳をすます」ということは都会にいるとなかなか出来ないことですけど、できたら「耳をすまして」みましょう。「耳をすます」ことは「心をすます」ということにもなるのですから、・・・・・・と、余計なことながら「情緒安定のおススメまで」
 電気店の騒音の話から、ついつい、つれづれなるままに書いてしまいました。


ということで
今回の更新はこの「HP通信」「作品について」。
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最近観た映画:読んだ本:
本:「玄治店(げんやだな)の女=宇江佐真理」「幽霊列車=赤川次郎」
「深川黄表紙掛取り帖=山本一力」「柳生石舟斎=山岡荘八」「おうねすてい=宇江佐真理」
映画:「戦国自衛隊1549」「バットマンビギンズ」「サハラ」(以上劇場)「ヴイレッジ」「Ray」
「アンナとロッテ」(以上DVD)

HP通信No.109/05.6.15

 12日は滋賀県の合唱祭(草津市/さきらホール)に伺いました。その前後に宇治市の「月舟庵」に藤倉良栄庵主様をお訪ねし、また京都にも滞在しました。
 京都では先週仕上がった新曲を持って、京都の女声合唱団「コール・リーベン」の指揮者箸尾哲男先生とお目にかかり、とりあえず一曲だけでも
(組曲の内の一曲)手渡すことができ少しホッとand安堵。

 その日13日、午前、レンタルサイクルで京都市内を歩きました。関東は梅雨というのに小夏日和。風も爽やかでした。とある裏道である方とビックリ遭遇。その御方とは皆さんよくご存知、合唱界の大御所!浅井敬壹先生。

 10時にホテルを出、壬生寺を目指しました。一度行ってみたかったのです。おおまかな地図を片手に「アッチの方向」と適当に見当をつけ裏道を縫うようにして散策してました。そうしたら向こうから何やら「普通人
(ビト)」ではない御仁が歩いてきます。「まさか」(浅井先生ではないヨネ?)と思いながら近づいてきますとその「まさか」が本当だったのです。「浅井先生!」「アラまあ、なんでここにいるの!?」と、まったくの偶然の遭遇に思わず抱き合う寸前の態でした。

 お住まいがこの近くとか。しばし道ばたで歓談。ご近所のおばさんに写真を撮っていただいたのが左の写真です。「偶然はあり得ない」とは誰が言った言葉だったか。
 適当に「チャリンチャリン」と歩いていましたので、同じ道をまた再び、と言われても多分分からないでしょう。本当に驚きました。
 京都ミニ観光・・・・
上の図をクリックして下さい。
6月13日、午前11時頃、京都の市内のとある路地で。浅井敬壹先生と。

 いつお会いしても浅井先生は万年青年のようです。そういえば指揮をしている方は皆さん若々しいですね。きっと「身体にいいこと」しているからに違いありません。
 作曲は?と言うと「身体にワルイ!」。
 現に私は「五十肩」。
その他にいくつか要注意を抱えています。普段から散歩をよくしますので足腰には自信があっても、上半身はまったく弱々しいのです。力もない。五十肩は春頃から既に症状はありました。指揮も張り切って腕を振り回すと「ズキッ!」と激痛が。しかし近所の整形外科の名医武井先生にお世話になり大分良くなってきました。(武井先生の奥様は詩人の若谷和子先生)

 
浅井先生は目下「世界合唱の祭典/京都」でお忙しい日々。「壬生寺」への道筋を教えていただき名残り惜しくお別れしたのでした。

 此の度の旅は4日間でした。旅先でおいしいもの、珍しいものを食するのも楽しみです。ですがいつも「偏太り」になって帰るのです。普段から粗食に身体が慣れていますので美食、偏食が続くとすぐに体調に表れてしまいます。我が家の家人は「食事療法」に関心をもっていますので、私の身体を慮
(おもんばか)っていつも工夫してくれています。・・・・には寒天がイイ、・・・・・には酢がイイ、などと。
 以前フランス料理に凝っていた時に、毎日のように試食させられたことを思えば、家人の今の「流行
(はやり)」はありがたいことです。
「医食同源」とはまさに言い得たりです。

ということで
今回の更新はこの「HP通信」「コンサート情報」まで。
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最近観た映画:読んだ本:
映画:「再見=また逢う日まで」「ブラザー・サン・シスター・ムーン」
(DVD)
本:「おちゃっぴい=宇江佐真理」
HP通信No.108/05.6.4

 
もう6月。間もなく梅雨の季節に入るかと思うと、何と季節の移りの早いことかと思ってしまいます。
 仕事は相変わらずのスローペース。仕事が遅れているのに言い訳をしようにも、現に本や映画の量が多い?ことに「唇寒し」の感があります。デモこれは「気晴らし」。

 映画や本の広告を見ていますと、結果、誇大なものがたくさんあります。それにつられてついついと身が寄ってしまうのは人の常、そして「なあ〜んだ」を繰り返すこともしばしば。この間も「感動的なラストがあなたを待っている」なんて言葉にダマされてシラケたことがありました。しかしこのキャッチコピーを考えた人は本当に感動したのかもしれません、なんて、小利口な事を言うほど私は人間が丸くはありません。身銭をきった者としては。

 これは江戸時代のお話です。見世物小屋にこういった口上の出し物があったということです。「さあ見てらっしゃい!<命の元>が見られるよ!」と。そうして入ってみたら何と「ドンブリにご飯が山盛りにあった」ということです。たしかに<命の元>には違いありませんが・・・・・・・。
 またこういう出し物もあったとか。「さあさあ!お立ち会い!山奥で人目にふれずに何千年も生き続けた<いたち>だよ!」と。入ってみるとそこにはたしかに古そうな一枚の板と、そこに血が塗ってあったそうです。つまり<板血>・・・・・・。

「智に過ぐれば嘘をつく」とは名言です。そんな誇大広告は昔からあったようです。
ついでに「信に過ぐればだまされる」「礼に過ぐれば諂い(へつらい)となる」、昔の人の言葉には含蓄があります。
(他に「仁に過ぐれば弱くなる」「義に過ぐれば固くなる」) 
 
薬も同じものを永い間服用すると身体に免疫ができてきます。人の世も次々と刺激的に新手の「智に過ぎたる」行為がでてくるようですね。

 6月は「仕事激奮闘月間」としました。
さてさてこれもちょっと「誇大」気味かな?

 ということで
今回の更新は「HP通信」「お知らせ板/新刊ご案内」「コンサート情報」「リンク集」「出版・著作・CDリスト」まで。

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最近読んだ本:観た映画:
本:「甘露梅=宇江佐真理」「余寒の雪=宇江佐真理」「涙堂=宇江佐真理」
「二宮金次郎(上)(下)」=童門冬二」
映画:「シークレット・ウインドウ・コレクターズ」「空のかなたに」(以上DVD)
「レモニー・スニケットの「世にも不幸せな物語」「ハイド アンド シーク」「ミリオンダラー・ベービー」(以上劇場)
HP通信No.107/05.5.22


 
更新までまた随分と間が空いてしまいました。この2週間、福井、先週は仙台、そして山形などに行っておりました。
 山形へは仙台からバスで。駅前からバスが出ています。仙台にたびたび行くとはいっても駅前に降り立つことは滅多になく、この日、バスの時間までに駅前の本屋に立ち寄ろうと思っていました。が、駅前にあったはずの本屋さんは今はもうなく、昔の記憶を辿りもう一軒の本屋さんへ。そこも今は本屋さんではなく、さらにもう一軒の本屋さんへと訪ねましたがそこも今は違う店。「<どこも>変わった」、とシャレたつもりはありませんが、現在は某携帯電話のお店になっていました。
「一体これは?」とよく知っていたはずの仙台の街中で呆然と佇んでしまいました。パチンコ店は相変わらず繁盛の様子。

 中学の頃から市内のほぼ中央にある学校に通学していました。冬でも下駄をカランコロンと、それこそ闊歩
(かっぽ)して歩いたのはもう40年も昔のことです。学校は郊外に移転したと最近聞きました。久しぶりの街はもう私の知らない街でした。

 山形へは昔はよく「仙山線」を利用したものです。私は「仙山線」の風景が好きです。途中「面白山スキー場」があり、「山寺」もあり、自然の谷間を抜けるように電車が走ります。
 車ですと随分時間がかかりました。「関山トンネル」という幽霊話で有名なトンネルを通ります。子供の頃、その「噂」とも「ホント」ともしれない「コワ〜イ」話を何度も聞かされました。「夜、そのトンネル近くを通ると女の人が道ばたに立っていて〜〜〜」
(そのような話のあとに必ず因縁めいた話がついています、だからこそコワ〜イ)
 現在のバス路線はその「関山トンネル」のある旧道ではなく東北縦貫道から山形へと続く高速道路で、何とあっという間、1時間で着きます。昔からすれば「ウソ!」のような出来事です。

 景色はどんどん変わっていきます。景色は人間が変えます。人もそれによって変わっていくのですね。そんなことを考えているうちにバスは山形に着いていました。
「仙台ー山形便」のその便利さに私も喜ぶ側の人間の一人ですが、今度山形にくる機会があったら「仙山線」で来ようと思いました。人が自然に憧れるのは、常に移り行く現実の風景に対して、変わらぬものへの憧憬が込められているようにも感じます。
 しかし臆病なワタシは「関山の幽霊
トンネル」は絶対パスです。
最寄りの駅、与野本町駅前の三千本のバラ。
5.21写す。

ということで
今回の更新はこの「HP通信」のみ。

最近観た映画:読んだ本:
映画:「キングダム・オブ・ヘブン」(劇場)「僕はラヂオ」(DVD)
本:「雷桜」「春風ぞ吹く」「切られ権佐」「泣きの銀次」「さらば深川」「室の梅」「さんだらぼっち」以上宇江佐真理著。「斎王の葬列=内田康夫」
HP通信No.106/05.5.8

 
先月末の諏訪はまだ遅咲きの桜の名残がありました。また連休の半分は仙台におりましたが、仙台でも若干遅咲きの桜がまだ山々に点々として色づいていました。

 普段から草花にとくに関心を持っているわけではありませんが、草花は季節を教えてくれます。「知らず知らず季節をやり過ごす」人間と違って、きちんと時期になると忘れずに咲く草花をみると、あらためてスゴイナーと思ってしまいます。
奥州一之宮「塩竃神社」。天然記念物「塩竈さくら」5.5写す。

 高気圧、低気圧によって人の行動も変わるそうです。高気圧の時は活動的に、低気圧の時はやや沈静するのだそうです。人も自然の運行に順じて生きているわけです。
 昔の人々の陽が沈むと寝て、日の出とともに起きる、といった生活とはほど遠い現代人ですが、せめて草花に目や心を寄せて、自然を、季節の移りを愛でたいものです。

 先日の尼崎の電車事故。関西方面にも友人・知人が多いので、TVに映し出された悲惨な映像を観て、無事を祈る思いでおりました。 
 その事故の日、母から私の携帯に電話がありました。「今どこ?」と。安否を気遣った電話でした。自身で気をつけようと思っても避けられない事故です。よくあちらこちらに出かけますので、それは人ごとではありません。
 犠牲になった方々へ心から哀悼を意を捧げたいと思います。


 ところで「80.000」の記念番号をゲットされたのはさいたま市の黒沼寛明君。「様」でなく「君」とつい書いてしまったのは昔々の生徒の所以。今年子供も誕生、現在、市民オケで活躍中(コンマス)です。あまり良い先生ではなかったはずですが、こうして今でも音楽に親しんでいる様子を伺うと嬉しくなります。(ご紹介は「更新記録」で)


 ということで
今回の更新は「コンサート情報」「更新記録ー記念番号取得者のご紹介」「作品について」まで。

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最近観た映画:読んだ本:
映画:「コンスタンテイン」(劇場)「ウエステンダー」「ターミナル」「クリムゾン・リバ−2」(以上DVD)
本:「蒼龍=山本一力」「はぐれ牡丹=山本一力」「いっぽん桜=山本一力」

HP通信No.105/05.4.27


 
先週「Ave Maria」=女声合唱=がやっと完成しました。昨年から取りかかっていたもので小品ながら大作なみに時間がかかってしまいました。詩も少し自分で書きました。作曲が終わり私もホッとしていますが、委嘱下さった大分の女声合唱団「ラ シーヌ」(指揮:猿渡健司氏)の皆さんもきっとホっとされていることでしょう。
 6月末のおかあさんコーラス九州大会でまずはお披露目ということです。

 24日は埼玉の熊谷市で「コーロ・フェリーチェ」のコンサートを聴きました。左写真は指揮者の潮千代子先生です。潮先生とは20年来、お隣(写真)のご夫君銃太郎氏ともに今や家族ぐるみでのお付き合いをさせていただいています。
 私が女声合唱曲を意識して書き始めたのは30歳を過ぎた頃からでした。その中に「清冽の詩」というのがあります。後にこの曲は「鈴木憲夫抒情小曲集」に収められましたが、発表されてまだ間もない時期にこの「清冽の詩」を取り上げて下さいました。その後、私の作品を先生の指揮するいくつかの団体で次々と取り上げていただき、また先生の「指揮者30年記念コンサート」のために「想い出」を作りました。
 コンサートでは「愛にささぐ」が演奏されました。満員の会場にこの作品の持つ雰囲気が伝わり、帰り際にはいろいろな方からお声をかけていただきました。
中央、潮千代子先生(左がご夫君、銃太郎氏)、コンサート打ち上げ会場にて。4/24

 打ち上げパーテイで次のようなことをお話しました。
「藝に游ぶ」(游於藝)という語は多分禅からきたのだと思います。「人生で良い趣味を持ち教養を豊かにすることは大事なことですが、それは自分のことのみのことではなく、そのことによって世の中がよりあたたかくより豊かになるとしたら、これは素晴らしいことです」と。実際、会場にお出で下さった方々、皆さん、楽しそうに帰られていきました。
 女声合唱団のコンサートなどに伺いますと、皆さん「高齢」を理由に「もうやめようかしら」というお声をよく聞きます。「コーロ・フェリーチェ」も司会の弁によると「少数精鋭」ではなく「少数高齢」
(笑)とのことでした。(司会者とは銃太郎氏)
 上で書きました「藝に游ぶ」のように、自分で楽しみの世界を持ち、それを多くの人と共有できる素晴らしさが音楽にはあるのですね。それはかけがえのないことですよ、とお話したのでした。

 さてさて「Ave Maria」の作曲が終わってホっとする間もなく次作にとりかかっています。これもまたテキスト起こしからです。昨年から少しづつ準備をしてきたのですが、この数日、改めてテキスト作りに明け暮れています。

 新緑の美しい季節になりました。散歩に読書に昼寝に快適な季節です。と言っても私には年中行事ですけど・・・・・・。

ということで
今回の更新は「HP通信」「コンサート情報」。
・・・・・・・・・・・
最近読んだ本:観た映画:
本:「幻の声=宇江佐真理」「紫紺のつばめ=宇江佐真理」「梅咲きぬ=山本一力」
映画:「永遠のマリア・カラス」「パテニョールおじさん」「レボリューション」「ガール ネクスト・ドア」「ドーン・オブ・ザ・デッド」「Cat Woman」(以上DVD)
HP通信No.104/05.4.17

 
先週は仙台におりました。久しく滞っていた仕事も随分はかどり、気分的にやっと私にも「Spring has come!」
 桜の「開花宣言」を尻目に15日に帰ってきました。仙台から新幹線で20分も行くと福島を通ります。福島は桜満開でした。今ころ仙台は花盛りでしょう。

 昨日16日は流山市で女声合唱団「さやの会」のコンサートがありました。
指揮者の相良文明先生は私より3つ4つ歳が上ですが、尊敬する友人として親しくさせていただいています。この日も「鈴木憲夫の世界」と銘打って「ピエロという名のピエロ」を中心に小品集のプログラムを組んで下さいました。音楽、言葉とも、作品の持ち味を見事に引き出して下さる演奏で、私は聴きながらジーンとしてしまいました。
 左はコンサートの打ち上げ風景。もうさんざん酔いもまわってからのワンショト。最近、送られてくる写真はいつもこうした赤ら顔ばかり。その都度反省ばかりしています。(ほんのちょっとですが・・・)



 9日、指揮者の関屋晋先生がお亡くなりになりました。10日の京都でのコンサートのリハーサルの後に倒れられたということでした。仙台にてそのご訃報に接し、あまりの突然のことに一瞬言葉をうしないました。3年前に亡くなられた辻正行先生といい、関屋先生といい、一時代を築かれた巨きな星がまたひとつ消えたという思いがしてなりません。
 「永訣の朝」の東京初演をしていただいた時、私はまだ22歳。とすると関屋先生は当時47歳。もう30年も昔のことです。
 若い作品に真剣に取り組んで下さり、しかも感動的なその夜のことは今でも私には忘れがたい想い出になっています。
 その後も機会ある毎にお目にかかることがあり、時には同席してお酒を飲む光栄にも俗しました。いつまでも青年のような、時に茶目っ気たっぷりの先生を思い出します。
 ご冥福を心よりお祈り申し上げます。・・・・・・・・・・合掌。



 今回の更新はこの「HP通信」「コンサート情報」まで。

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最近観た映画、読んだ本:
映画:「不思議な赤いバラ」「フォー・ルーム」(以上DVD)
    「アビエーター」「あずみ2」(以上劇場)
本:「空海の風景(上)(下)=司馬遼太郎」
HP通信No.103/05.4.5

 気の早い桜はもう咲き始めました。枯れ木が華やかに春爛漫色になるのもあとわずかです。今年も春!がやってきました。草や花や小鳥も春が来たネ、とささやき合っているかのようです。

 一昨日の3日はイイノホールにて「下関少年少女合唱隊/東京公演」(指揮:原田博之先生)を聴きました。 杉並児童合唱団も友情出演。(指揮:志水 隆先生)
 昨年11月下関で行われた「みすゞのそら」の東京初演でもありました。

 このコンサートでは5年前にやはり下関少年少女合唱隊の委嘱で発表された「みすゞこのみち」も演奏されました。私は既に下関にて感動的なその公演を聴いていますが、東京での「みすゞのそら」初演とあって多くの方々が会場にお出で下さいました。演奏の素晴らしさに皆さん一様に驚きの声が。「みすゞこのみち」はこの5年の間に同合唱団で「70回」も公演したとか。新作「みすゞのそら」もこれからこの合唱団のレパートリーとしてきっと多くの方に聴いていただくことでしょう。
 
今回この公演の写真がカメラのアクシデントのためご紹介できませんでした。

  近所の「与野公園」の桜。4/7写す。

 トコロデついこの間ちょいとイイ話が。

 最寄りの駅周辺を散歩していた時のことです。歳は60過ぎくらい、仕事着らしきジャンパーを着たオジサンが通りすがりの人に何やら道を尋ねているようでした。
「どうかしましたか?」と私が聞きますと「この辺に交番はないですか?」と。
てっきり車かと思い近くの警察署までの道順を教えました。すると「どうも」と礼を言い終えるとツトツトと歩き出しました。(あ、歩きなのか)と私も同じ方向でしたので「歩きだったら近道を教えましょう」「何かありましたか?」と尋ねるとそのオジサンは手にしたものを私に見せてこう言いました。「これ拾ったんですけど子供の連絡帳なんですね」と。つまりその「連絡帳」を交番に届けようとしたらしいのです。「失くせば困るだろうと思って・・・・」と。私はすっかり感心してしまいました。「これがドサッと札束だったら良かったんだけど」「ほんとですね」とオジサンと笑い合いながら私たちは歩きました。
 ちょっと遠回りでしたけど警察署の近くまで道案内をし別れました。

 常に毒気をまき散らすような事件や、変わった珍しいことだけがマスコミで取り沙汰されるこんなご時世で一抹薫風を得た思いがしました。
 「陰徳」という語があります。「善いことは目立ってやるのではなく、さりげなく行う」、それがその人の「徳」を高めるのだと。
 陽に焼けたその顔は、笑うと何とも優しさがあふれ目も静かでした。
その後、警察に届けたオジサンはまた同じ道を戻ったのでしょうか。
・・・・・・・・ある日の午後の小さな物語でした。

 3日に記念番号「77.777」が出ました。ゲットされたのは「10.000」の時も取得された山口市の河本康恵さん。→ご紹介は更新記録の中で。

 ということで
今回の更新は「HP通信」「お知らせ板内/新刊案内」「出版・著作・CDリスト」「更新記録内/記念番号取得者のご紹介」まで

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最近読んだ本、観た映画:
本:「三国志・第二巻/第三巻=宮城谷昌光」「沙高樓綺譚=浅田次郎」「草原からの使者=浅田次郎」「あかね空=山本一力」
映画:「IZO」「無宿」「テイキング・ライブス」「リバーランス・スルー・イット」「アイリス」(以上DVD)「ナショナル・トレジャー」(劇場)

HP通信No.102/05.3.23


 先週は久しぶりに仙台/利府に滞在しました。部屋からは見下ろす感じで杉林が見えます。枝が風に揺れ、時折、白い埃のようなものが舞います。花粉です。花粉症の方はその光景を見るだけで
、目やら鼻がむず痒くなるのではないでしょうか。

 20日はさいたま市文化センターにて「関東合唱祭」がありました。我が「コール・ベル」も千葉県から参加
(「愛にささぐ」より2曲演奏)。合唱団員の約半分?くらいの人が花粉症。特に今年はひどそうです。私も一時期花粉症になったことがありますのでその不快感は少しは分かるつもりです。本当に何て言っていいのやら・・・

 翌21日は「長岡市民合唱団」(指揮:船橋洋介氏)の演奏会に伺いました。昨年11月開催予定だったのが、皆さんご周知の「大地震」のために延期になっていました。このコンサートでは「民話」が演奏されました。豊かな響きのある合唱、そして船橋氏の若々しいはつらつとした指揮で混声版「民話」の新しい世界を聴かせていただきました。
 実はこのコンサートに伺うにはいくつかご縁があってのことでした。

 そのひとつは昔、仙台時代、私が高校の頃お世話になった石坂頁治先生(現在、種問屋「米三」社長)が長岡にお住まいだったことです。
 先生は仙台一高の元音楽の先生。当時、新進気鋭のテナー歌手でもあった先生が突如として実業の世界に転じられた時は仲間と一緒に驚きました。30年ぶりの再会でした。社長業の傍ら
(というより本職に近い)歌手としても活動再開、また合唱のご指導もされていて私の曲もここ数年よく取り上げて下さっていました。
「鈴木君、簡単で心に響く音楽を書いてよ」と、お便りやお電話をいただく度に訓じて下さいます。お話を伺いながら先生の音楽に寄せる変わらぬ情熱を感じ嬉しくなりました。ただいま長岡市の音楽協会会長さんです。

 他にこの合唱団のボイストレーナーでテナーの山本義人
(ぎじん)さんとの出会いもありました。義人さんは私の家の近所にお住まいで、このコンサートについても随分前からお知らせをいただいていたのでした。(私の古い友人、石川隆彦君と共通の友人であることはあとで知ったことです)。誠実で熱心な彼を通して伝わってきた、昨年の大変な災害を経ての中、私の「民話」に熱心に取り組んで下さっている合唱団の皆様に、私なりに長岡に行って声援を送りたいという気持ちもありました。

左から。小澤和也氏(トレーナー)、指揮の船橋洋介氏、ワタシ、山本義人氏(テナー、ボイトレ)、長尾弘氏(団長)。打ち上げパーテイにて。後列は飛び入りで団員の方。

 
打ち上げも盛り上がりに盛り上がり、長岡発最終の新幹線で帰宅したのでした。
「民話」の中の「でんせつ」、物語の世界ではなく実際に「山崩れ」を近在で目にされた皆さんにとって「でんせつ」は切実だった、と団員の方々から話しかけられました。
 民話とは語り継がれたものです。その時代を語り継ぎ、またそこに生きた人々の思いが語り継がれてきたとも言えます。
 災害などなく、戦争もない平和を願う「思い」ということこそ伝えていきたいものですね。

ということで
今回は「HP通信」のみ。
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最近読んだ本、観た映画
本:「Out on a Limb=シャリー・マクレーン」「運命の法則=天外伺郎」
映画:「ローレライ」(劇場)「21グラム」「機関車先生」(DVD)
HP通信No.101/05.3.11

 6日(日)は宇治で「宇治市民混声合唱団」の「地蔵礼讃」を聴きました。指揮は新進気鋭の箸尾哲男先生。合唱は総勢約80人。「地蔵礼讃」は私の20代後半の作品です。その時代のその時の思いが、いわば20光年の輝きで会場に響きました。箸尾先生、合唱団皆さんの熱い思いもそれに加わり名演を聴かせていただきました。若い時の作品ということもあり、いろいろとよみがえってくるものがあって感慨ひとしおでした。
 またOさんはじめ団員の皆様の暖かく迎えて下さるお気持ちに深く感動もし
ました。この場を借り、改めて皆様に感謝申し上げます。

 このコンサートには藤倉良栄庵主
様もお出で下さり、隣合わの席で一緒に聴きました。このHPでも何度かご紹介していますが、私の子供の時からのヴァイオリンの恩師で現在宇治に庵を結んでおいでです。(談話室内/「めぐりあいの中で」の1話「慈眼視衆生」)先生はいつまでも私の先生でいて下さいます。この演奏会のためにと、藤倉先生とご縁の深かった故西村公朝先生の仏画を、演奏者全員に記念にとプレゼントして下さいました。(左下写真)そういえば私が20代はじめに仙台の仲間たちと作曲の個展をやった時も演奏者全員にハンカチをプレゼントして下さったこともありました。本当に嬉しいことです。
故西村公朝先生筆、地蔵菩薩
打ち上げパーテイで。左、箸尾哲男氏。
藤倉先生と。宇治市文化センター前にて。

 翌日は先生の庵に伺いました。いつもながらお話は尽きないのです。仏教や音楽、それに先生ご自身ただいま取り組んでおられる仏像彫刻のお話など、いくら時間があっても尽きそうにはないくらいです。本当に有り難い、思えば不思議なご縁です。これって何なのでしょうね(笑)、と先生と私。宇治川を挟んで向かいが平等院。簡素で清楚なお住まい。また何度でも訪ねたいと思うお住まいであり、藤倉先生です。
 今回の「地蔵礼讃」ではこれまでにない大きな発見がありました。これについてはいずれ近いうちにこのHPで書こうと思っています。

 翌日は京都から福井へ。わざわざホームまでお見送りに来て下さったのは
コンサートにもお出で下さった京都の女声コーラス「ふじの花」の方々。この3日間、多くの方々に囲まれ、しかも美しい女性に囲まれ幸せでした。しかもです、「アレ?コート忘れた」「カバンどこだったっけ」という私の常に「大丈夫私もってますから」とまるで殿様待遇を受け、「家に帰ればフツウのオジサンの生活が待っている」ギャップを思い、ひとり頬をひきつらせ苦笑しているワタシでありました。

 福井/高浜町で今年「国民文化祭/童謡の祭典・高浜
」が行われます。これに関わっている関係で打ち合わせをし一夜を高浜町で過ごし、翌日飛行機で帰京しました。10月の本番まであと数回は福井/高浜町にお邪魔することになります。

 いつも思うことですけど人の心の温かさに触れるということは幸せなことですね。

ということで
今回の更新は「HP通信」「コンサート情報」。
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最近読んだ本、観た映画
本:「家族狩り=第5部=天童荒太」
映画:「アラモ」「10日間で上手に男を振る方法」(DVD)