居候猫 マノン III 07年7月18日
 先日も久しぶりに帰宅し、雨戸を空けると、どこからともなくマノンが鳴きながら駆け寄ってきて、私の身体にスリスリをしました。可愛いものです。
 すっかり「飼い猫」同然になってしまいました。
これまで「ノラ猫 マノン」と題してましたが、今回からは「居候(いそうろう)猫」にします。
ご近所のTさん、そしてお二人の中学生のお陰で、我が家が住処となったようです。
飼い猫とも言えないし、ノラでもないし、まさに「居候」。

 この数週間は久しぶりにゆったりしました。およそ2.3年ぶりのことです。
ここ数年来、〆切りの連続、昨年は作曲の仕事を受けなかったといいつつ、新刊のための編纂をいくつかを並行し、先月やっとカワイ出版との約束だった(2年ほど前から)「男声合唱曲集/ほほえみ」の原稿を出し終え、ホっと一息ついたのでした。この曲集は9月ころに刊行される予定です。

 仕事も一段落したことでずーっと気になっていた家内の遺品の整理も家内の友人の力を借りほぼ済ませました。
さらに昨年の引っ越し以来の荷物整理、私の仕事部屋の改築なども行いました。
改築中は仙台に避難。その間、映画も久しぶりにたくさん観ました。
 昨日、改築が終わったと同時に仙台より帰宅し、本日から部屋の片付けを再開しています。

 上の写真はいずれも我が家の下にある池の「鯉」「睡蓮」です。
 
一日に数回、気を休めに散策をします。「鯉」の餌付けもしました。
手を叩くと寄ってきます。幾匹か名前も付けました。
 お気に入りは「パフ夫」、エサをたべる時「パフォ」と音がします。
「チビ紅白」はきれいな紅白模様のまだ小さな鯉です。大きな鯉にいつもエサを取られます。
この池は我が家の庭のようなものです。
 昨日から「蝉」の声が聞かれるようになりました。
 ここ鳩山荘は静かです。


 遺品の片付けも済んだ頃、友人Kの奥さんの訃報を受けました。
家内と同じ病気でこれまで互いに情報などを交換し合っていました。
訃報を聞いた途端、身体から力がドーっと抜けるようでした。その時スーパーで買い物をしていたのでしたが、
「何を買い物をしようとしているのか」呆然と店内をただうろつく有様でした。 
 7月7、8日はお通夜、告別式と仙台より北の涌谷町におりました。
8日の夜は新作(今年5月完成)のレコーデイング、翌9日は市川でコールベルの練習だったもので市川泊まり。
 最近は家が遠くなったもので、外泊(?)が多くなっています。

 この1ケ月の内、家に居たのが14.5日あまり。そのうち、幾人かの友人が泊まりに来ました。
みんな声を合わせたようにマノンのことが「可愛い!可愛い!」と。
・・・・・・で、すっかり居候ネコに昇格した次第。
 考えてみれば私たちも「この世に居候」しているようなものかもしれません。


 今月残りもほとんどコンクールの審査や講習会などで家を空けます。
「ノラ猫」ではなく「居候猫」になったマノンに寝床を作ってあげました。

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