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今時、下手なダジャレを言うと「サブー」とか言われてしまう。世の中、大概のことには無関心が多い中でこのテのことは不思議と敏感、そして手厳しいようだ。今からひと昔、イヤふた昔前など「生姜がない」「仕様がない」などと、この程度のダジャレでも結構座を賑やかしたものだが・・。ダジャレを言う人は好奇心、サービス精神旺盛な人、それと少しばかりのヘソマガリ、更に退屈を嫌う精神の現れ、とまで言ったら眉唾されるかもしれないけれど。
日本人はユーモアのセンスに乏しいとよく欧米人との比較で言われることがある。しかしそんなことはない。日本には落語という誇れるものがある、それを培った土壌がある。でもきっとそれは戦後日本人の生き様を象徴したものと言えるかもしれない。ユーモアとは生活を楽しむ、ということに裏打ちされているように思える。 ところでダジャレ。ひとくちにバカにしたものでもアリマセンヨ。これは非常に論理的な思考が必要なのです。まずここでお手本(?)。鍵をかけ忘れ自転車を盗まれた人がいるとします。つかさず「キイつけないと」・・・・。 ダジャレは頭の運動にも良いのです。世の「中高年」の皆さん!勇気を出してダジャレ言ってみませんか。もし「サブー」なんて言われたら「そんなにアツクならないで」と言い返しながら。 東京新聞ショッパー(埼玉地域)2000年2月号より |
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